【有馬記念】レインボーライン、精神面成長

[ 2017年12月20日 05:30 ]

有馬記念を目前に調整するレインボーライン
Photo By スポニチ

 【G1ドキュメント=19日】昨夜に栗東入りした高木は、トレセンの入り口で秋田先輩を発見。V馬探しに目がギラッギラしている。連載のコンセプト通り、眉毛も心なしかつり上がっている(気がする)。伝わる気迫に背中を押され、レインボーラインの調教を終えた岩田に直撃した。

 鞍上の第一声は「なんか凄く落ち着いてるな」。いつもどこでも全力投球のレインボー。16年NHKマイルC(12番人気3着)、菊花賞(9番人気2着)、17年天皇賞・秋(13番人気3着)と周囲の見立てをぶち壊す激走は根性のなせる業だ。それだけにレース前にはイレ込むことも多かったが、岩田は「春とは全然違うな。精神的に成長したんやろ」と4歳秋を迎えての進境を伝えた。

 初出走の有馬記念で狙いたくなるのは同舞台の17年日経賞(4着)があるから。当時は休み明けに加え、道中では行きたがるそぶり。進路を外から内へ切り替えるロスがあり、勝負どころで前がふさがる不利も。それでV馬(シャケトラ)から0秒3差ならトリッキーなコースへの適性はありそうにみえる。岩田も「まあまあ苦にはしないと思う。へたれないタイプだし加速して長く脚も使える。今回はある程度テンから行きたいし、内枠が欲しい」とイメージしていた。

 札幌記念(3着)を使われた昨年とは違って、今夏は完全休養。ここが秋3戦目でも岩田は「今回は上積みがありそうやな。さらに良くなっていると思うよ」と自信の表情だ。前走・ジャパンC(6着)は久々にメンバー最速の上がり(3F=34秒6)を計時。さらなる上昇カーブを描けば大物食いも夢ではない。いい意味で人気を裏切ってきた“高配メーカー”。週末、「ちーがーうだーろー!」と叫びたくなければ、押さえておいた方がいい取材の感触だ。

続きを表示

2017年12月20日のニュース