【JBCレディスC】フーガV3へ加速!叩いて上昇53秒5

[ 2017年11月1日 05:30 ]

<JBCレディスクラシック>坂路で追い切るホワイトフーガ
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 3日に大井競馬場で行われるダート競馬の祭典・JBC競走の追い切りが31日、美浦トレセンで行われた。G1・3競走全てに出走馬を送り込む高木厩舎からは「レディスクラシック(1800メートル)」でレース史上初の3連覇を狙うホワイトフーガ(牝5)が叩いて上昇中。この日、前哨戦・レディスプレリュードで完敗を喫したクイーンマンボの回避が発表され、快挙達成がグッと近づいた。また、この日G1・3競走の枠順が決定した。

 レース史上初の3連覇へ視界良好だ。ホワイトフーガは坂路2本のメニュー。1本目で軽く準備運動(4F71秒4)を終えた後の2本目も単走。序盤は少し力みながらも、芦毛の大型ボディーを小気味良く弾ませ一気にペースアップ。ラスト1Fは14秒0とバテたが、全体時計は4F53秒5でまとめた。

 見守った高木師は「前半で気持ちよく走った分、しまいは(時計が)かかってしまったが、無理に抑えると喉に影響するので」と意に介していない様子。「1回使って状態は上がっているし、その分今回は喉も楽になっている」と上積みを強調した。師が何度も口にしたように、依然喉鳴りの症状は出ているが、これまでも牡馬一線級相手のフェブラリーS以外は堅実で、問題視する必要はないだろう。

 この日、前哨戦・レディスプレリュード(2着)で後塵(こうじん)を拝したクイーンマンボの回避が決定。3連覇へ強烈な追い風が吹いている。前走はマンボに8馬身差離されたが、師は「夏負けを引きずっていて五、六分の出来。出走させるか迷っていたくらい。それでも、あの競馬ですから」と良化途上でのレースぶりに一定の評価。また、マンボとは3キロの重量差もあった。「体が大きい割に胴が長いからか重量がこたえる。この馬は軽い方が走ってくれるから」と55キロで出走のアドバンテージを強調した。

 大井1800メートルは【2・2・2・0】と馬券圏内を外していない堅実ぶり。一昨年には後にチャンピオンズCを制したサンビスタを5馬身突き放し撃破した舞台でもある。続く8R・スプリントはスノードラゴン、9R・クラシックにはサウンドトゥルーの僚馬がエントリー。高木厩舎JBC“完全制圧”へ、まずはフーガが勝ってバトンをつなぐ。

 ▼JBC(ジャパンブリーディングファームズカップ)競走 84年から開催されている米国のブリーダーズカップを参考に生産者が企画・運営するダート競馬の祭典として、01年に創設。複数の交流G1が同一日に施行される(06年は2日間)。創設時からJBCスプリントとJBCクラシックが行われ、11年から牝馬限定のJBCレディスクラシックが新設された(グレードの格付けは13年から)。大井での開催は01、03、04、07、11、15年に続き今回が7回目。なお来年はJRAの競馬場として初めて、京都で11月4日に開催される。

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2017年11月1日のニュース