【宝塚記念】クイーン波乱呼ぶ!今年もディープ産駒牝馬に注目

[ 2017年6月20日 05:30 ]

ディープインパクト産駒の牝馬ミッキークイーン
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 登録頭数こそ11頭にとどまった「第58回宝塚記念」だが、G1ウイナー4頭を含んだ好メンバーとあって、“夏のグランプリ”にふさわしい熱戦が期待できそうだ。人気はG1・3連勝を狙うキタサンブラックでも、穴党にお薦めなのはミッキークイーン。このレースに抜群の相性を誇るディープインパクト産駒の牝馬。前走のヴィクトリアマイルでは人気を裏切ったが、右回りに替わって汚名返上を狙う。

 これぞ“夏の牝馬”だ。最近の宝塚記念のトレンドは“ディープインパクト産駒の牝馬”で間違いない。13年3着のジェンティルドンナを皮切りに、14年3着ヴィルシーナ、15年2着デニムアンドルビー&3着ショウナンパンドラ、16年1着マリアライトと4年連続で馬券に絡んでいる。とりわけジェンティルドンナを除く4頭は8番人気以下の伏兵だった。ならば、今年はミッキークイーンに要注目だ。月曜朝、詰めかけた報道陣に伝えられるまでもなく、担当の斉藤助手の頭には“吉兆データ”が入っていた。

 「今回はディープインパクト産駒が(牡馬を含めても)1頭だけですし、続きたいですね。夏が得意かどうかは使ったことがないから何とも言えないけど、状態はいいですよ」

 仕上がりに太鼓判を押す。ただ、それだけで素直に飛び付けないのは、前走のヴィクトリアマイルが、ふがいなかったからだ。単勝1・9倍の1番人気に推されたものの、伸びを欠いて7着。牝馬限定戦では初めて馬券圏内を外した。

 「出来はホント、良かったんですよ。ただ、競馬だけ走らなかった。レースが終わってもケロッとしていました。先生とジョッキー(浜中)は“左回りが影響したのかも…”と言っていましたが、はっきりとは分からないですね」

 左回りでもオークスを制するなど、実績は十分にある。ただ、昨夏に左前のじん帯を痛めて以降では、前走が初の左回りだった。浜中は「直線で手前を3回くらい替えて、いつものいい反応がなかった」と回顧。仮に敗因が左回りなら、右回りの今回はガラッと変わっていいだろう。斉藤助手も汚名返上を誓う。

 「距離が延びるのはプラス。有馬記念(5着)であれだけやれたし、当時より調子も断然いい。ブラックといい勝負ができるなら、ここだと思いますよ」

 やはり見直しが必要だ。今年もディープインパクト産駒の牝馬が、夏のグランプリに波乱を巻き起こす。

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