【日本ダービー】(18)アドミラブル 中3週さらにいい!

[ 2017年5月27日 05:30 ]

大外から奇跡を見せる青葉賞Vのアドミラブル
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 26日午前8時58分、坂路に登場したアドミラブルが軽快に駆け上がっていった(4F66秒7〜1F16秒2)。音無師が「この馬には調整しやすい」という中3週ローテの最終調整。動きからは順調ぶりがにじみ出ていた。

 生野助手は「抜群ですね。中3週できても、馬はさらに良さそうに見える」と納得の表情。試練にも思える大外18番枠にも「この馬にとっては変に内を引くよりもいいんじゃないか。スムーズな競馬で力を出し切れそう」と話した。

 新馬戦(10頭立て9着)後に持病の喘鳴症(ぜんめいしょう=喉鳴り)が悪化。すぐに手術に踏み切り、復帰戦の未勝利を快勝した。「あそこがターニングポイント。無理をさせなかったから今がある」(同師)。続くアザレア賞→青葉賞と勝って3連勝。青葉賞のレコードVを筆頭に能力の高さを証明し続けている。

 師の期待の大きさを物語っていたのが、青葉賞のレース後だ。昨年のダービーより0秒5も速いタイムで優先出走権をもぎ取っても笑顔がなかった。「本当は中団で競馬をしたかった。ダービーは今日みたいではあかん」。出遅れてまくるような形のVにおかんむり。それでも「このコースを経験できたのは大きい。輸送も大丈夫やったしな」と評価も忘れなかった。

 ダービーは青葉賞馬のVもなければ、新馬戦ブービーからの戴冠もなし。それでも「マスコミは人気馬の悪いところを探すからな(笑い)。調教師になって23年、悲願のダービー制覇があるかもしれないと思っている」と師。計り知れないスケール感。“負の歴史”など吹き飛ばしてみせる。

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2017年5月27日のニュース