【共同通信杯】ムーヴザワールド、ディープ譲りの勝負根性に期待感

[ 2017年2月8日 05:30 ]

ムーヴザワールドには、ジェンティルドンナを担当した日迫厩務員も期待を寄せる
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 クラシックの登竜門「第51回共同通信杯」は素質を秘めた関西勢がそろったが、中でも東スポ杯2歳S3着ムーヴザワールドはスケールを感じさせるディープインパクト産駒だ。石坂厩舎の同産駒といえば、国内外でG1・7勝を挙げたジェンティルドンナ。その“女傑”を担当した日迫厩務員が手掛けるのが同産駒のムーヴザワールド。「こちらは男馬だしタイプは違うけど、親父のいい勝負根性を受け継いでいる。初戦の勝ち方が良かったし今回も頑張ってほしい」。全姉に15年ローズSを制したタッチングスピーチがいる良血。栗東の腕利きも期待を持って送り出す。

 9月の新馬戦は評判馬エアウィンザーに競り勝ってV。510キロ前後の大型馬でデビュー前は、それほど目立った時計は出ていなかったが実戦で目覚めた。同厩務員も「“良くなるのは秋かな”と思っていたら思いの外、走ってくれた。それから評価はうなぎ上りだね」と振り返る。

 前走の東スポ杯2歳S(3着)は直線でいったん離されかけたスワーヴリチャード(2着)に食い下がり、ゴール前でもうひと伸び。鼻差まで詰め寄った。その再戦ムードが漂うが「相手も状態は上がっているだろうけど、うちの馬も前走より調教は攻めているから」とリベンジに燃える。ここまで3週連続、坂路で4F53秒台の時計をマークし、入念に乗り込んできた。「前走より仕上がっている。前回が次に楽しみを残すレースをしてくれたし、今回もそうなれば」と期待を寄せる。“世界を動かす”という意味を持つ馬名通り、ここから大舞台へ羽ばたくか。

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2017年2月8日のニュース