【マイルCS】ヤングマンパワー完成の域!バルザローナも好感触

[ 2016年11月15日 05:30 ]

ヤングマンパワーがマイルCSで初G1を狙う

 4連勝でG1制覇へ――。今週は京都で最強マイラー決定戦「第33回マイルCS」が行われる。期待は4歳秋の充実期を迎えたヤングマンパワー。G3を横綱相撲で連勝するなど完成の域に近づいた今、ビッグタイトルが視界に入ってきた。9日の1週前追いでも圧巻の動きを披露し、新コンビのバルザローナも好感触だ。

 サラブレッドが充実期を迎える4歳秋。この定説にピタリと当てはまるのが、3連勝でマイルCSに挑むヤングマンパワーだ。3歳春にアーリントンCで重賞初Vを飾ったが、その後は善戦止まりでやや伸び悩んだ。しかし、1600万に降級した3走前の多摩川Sを制してオープンに復帰すると、関屋記念→富士SとG3を横綱相撲で連勝。手塚師は「一戦一戦、力を付けている。体幹がしっかりしたことで、走りにブレがなくなったのが大きい。見えない精神面も格段に成長したんだろう。馬って、そういうことがあるんだよ」と、たくましくなった愛馬を頼もしげに見つめた。

 9日の1週前追いでは、さらなる上昇をアピールする圧巻の動きを披露した。新コンビを組むバルザローナが手綱を取り、坂路でアジアエクスプレス(5歳オープン)、オデュッセウス(3歳オープン)との豪華3頭併せ。2番手から早めに前に出ると、両サイドの2頭を従えて最先着。馬なりで4F51秒2の自己最速タイムを叩き出した。

 鞍上は「凄く動いた。状態も雰囲気もいい。あとは無事にレースを迎えられれば」と絶賛。頭が高く、しかも横に曲げて走る独特のフォームについても「確かに変わっているが、気持ち良く走っているので全く気にならない」と、一つの個性として好感触を得た様子だ。

 3歳時のNHKマイルC(6着)以来、約1年半ぶりのG1挑戦。キャリアを積んで完成の域に近づいた今なら、好勝負の期待が高まる。「胸を借りる形になるけど、実は、ほとんどのメンバーには勝っているんだよね。ペースが速ければ中団、遅ければ前と自在に動けるのは大きな強み。今は(走る馬の)オーラが出ている感じで、本当に楽しみだ」と手塚師。4連勝でビッグタイトルを手に入れる可能性も十分だ。

続きを表示

2016年11月15日のニュース