【宝塚記念】アンビシャス 好時計12秒6に確信“戦える”

[ 2016年6月23日 05:30 ]

坂路で追い切られたアンビシャス

 これぞ絶品!アンビシャスは坂路4F51秒2~1F12秒6の好時計をマーク、併せたトルストイ(6歳500万)を力強く2馬身も置き去りにした。

 開門から10分後。すでに多くの馬が登坂しており、さらに前夜の雨で重くなった馬場はかなり荒れていたのだが、足ヒレでも付いているかのような軽快さで駆け上がった。音無師は「全体も速かったが、12秒台で上がってこれるかどうかを一応の目安にしていたから」と表情が緩んだ。G1馬6頭が集結した豪華な相手でも“戦える”という確信を抱いた様子だった。

 前走・大阪杯ではキタサンブラックを倒した。アンビシャスの実力と同時に、テン乗りで導いた横山典の“神騎乗”にもファンの耳目は集まった。後方待機策の戦法を一新、大胆にも2番手からレースを運んだからだ。「折り合いが不安だったので後ろから運んでいたのに。横山(典)君は脚質転換させてしまうから凄いジョッキーだよ。カンパニーのときもそうだった」と師。“もう驚かない”という顔をつくりながら、取材陣の前で鞍上の手腕をしきりに褒めた。09年天皇賞・秋、マイルCSとG1連覇のカンパニーと、アンビシャスは馬主、厩舎、騎手が同じ。この“トリオ”軽視は禁物だ!

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2016年6月23日のニュース