【宝塚記念】ラブリー連覇へ視界良好!晴れやか末脚1F12秒0

[ 2016年6月23日 05:30 ]

トーセンレーヴ(右)を大きく引き離すラブリーデイ

 夏場に強いラブリーデイが、連覇に向けて万全の態勢を整えた。最終追いはルメールを背に、トーセンレーヴ(8歳オープン)を2馬身追走。直線で内に入ると、僚馬にスッと馬体を並べた。鞍上のゴーサインに鋭く反応し、ラスト1F12秒0の末脚で貫禄の2馬身先着。ゴール後も追われると、勢いは止まらず伸びた。2週連続で感触を確かめた鞍上の笑顔からも、調子の良さが伝わってくる。

 「先週よりもリラックスしていて、とても良かった。直線もいい瞬発力を使ってくれたしコンディションは、とてもいいと思う」

 ルメールがコンビを組むのは、G1馬になる前だった昨春の天皇賞(8着)以来。鞍上は「あの時は距離が長すぎた。このレースを勝っているし、距離と内回りの舞台はちょうどいい」と手応えありだ。この1年でG1タイトルを2つ手にしたスーパーホース。「ポテンシャルはめっちゃ高いしチャンス。有名な彼に乗れるのは、とてもうれしいです」とレースを待ち望む。

 初めての海外遠征だった前走のクイーンエリザベス2世C(4着)は、極端に重い道悪馬場に泣いた。池江師は「馬場が悪くて厳しかったが、踏ん張ってくれた。以前よりパワーがついている」と成長を確認。前走後は連覇に向けて順調に乗り込んできた。「遠征の疲れが取れるのも早く、立ち上げもスムーズ。上り調子で向かった昨年と過程は違うけど、走れる状態にある」と太鼓判を押した。

 “素晴らしい天気の日”と名付けられた馬名の通り、良馬場なら信頼度は倍増するタイプ。梅雨時で下り坂の天気予報には、ルメールも「心配」と不安を隠さないが「とても乗りやすいし、いつもゴールまで頑張ってくれる。今回もいい位置を取りたい。自信はあります」と締めくくった。ゴールドシップに続く史上2頭目の連覇へ、名手がエスコートする。

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2016年6月23日のニュース