【フェブラリーS】モーニン 最終追い初の坂路ラスト11秒8!

[ 2016年2月18日 05:30 ]

坂路単走で追い切られリズミカルな動きを披露したモーニン

 前走・根岸Sで重賞初制覇を飾った4歳馬モーニンは坂路でラスト1F11秒8と豪快な伸びを披露。JRAダートG1では最速となる「デビュー282日目」での新星誕生の期待が膨らんでいる。

 根岸S制覇で勢いに乗るモーニンが極上の動きを披露した。単走の最終メニュー。柔らかな身のこなしでリズミカルな脚さばき。軽く仕掛ける程度で、4F52秒2~1F11秒8と強烈な伸び脚。中2週の反動どころか、明け4歳のフレッシュな勢いをアピールした。

 石坂師は「しまいだけ伸ばした。脚力があるし、時計は出る馬だから。4F全体で50秒台とか速くなるのは嫌だったが、制御が利いて1F11秒台で来ている。中2週なので、これで十分でしょう」と想定通りのリハーサルに目を細めた。50秒台で楽に上がる“調教横綱”だから4F全体は驚くことはないが、1F11秒台は最終追いでは自身初。静から動へ。機敏なチェンジがセンスの証明でもある。

 昨年5月デビューで4連勝。重賞初挑戦の武蔵野S(3着)こそ敗れたが、前走・根岸Sは完勝だった。指揮官は「前回を勝たなければ、ここにつながらなかった。前を見ながら、後ろの馬に見られながら勝ったのだから思った以上に強い。そもそも4連勝はなかなかできない」と1年に満たないキャリアで重賞初制覇を飾った愛馬を称えた。

 初コンビのM・デムーロは京都記念(14日)でテン乗りのサトノクラウンをVに導いたばかり。同じレースには2度騎乗し、強さは実感している。M・デムーロは「ルメールが勝った時(秋嶺S)は凄く強かった。ずっと乗りたかった馬。勝ったことのないG1だし、日本のG1は全部勝ちたい。重賞を勝った馬だから、自信を持って乗るよ」と実戦での初対面を心待ちにする。

 デビュー戦からずっと1番人気。新星誕生の期待は熱い。デビュー7戦目&282日目でのJRA・G1制覇を飾れば、ダートでは史上最短&最速の偉業だ。ベストウォーリアと強力2頭出しで挑む石坂師は「中2週でも細くなってないし、たくましさを保っている。昨秋よりパワーアップしたし、本当の一線級相手にどこまでやれるか。今回も(G3→G1に)クラスは上がるから、挑戦者として頑張りたい」。08年ヴァーミリアン以来の頂点を見据えている。

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2016年2月18日のニュース