【フェブラリーS】コパノリッキー 史上初JRA同一G1・3連覇へ万全

[ 2016年2月18日 05:30 ]

史上初JRA同一G1・3連覇へ万全追い!!スリータイタン(右)と並び、一気に抜き去るコパノリッキー

 16年JRA・G1の幕開けとなる「第33回フェブラリーS」は21日、東京競馬場で開催される。その最終追い切りが17日に栗東トレセンCWコースで行われ、3連覇が懸かるコパノリッキー(牡6=村山)が気合満点の動きを見せ3馬身先着。史上初のJRA同一G1・3連覇へ向け、態勢は整った。18日に出走馬が決まり、19日に枠順が確定する。

【フェブラリーS】

 併せ馬で抜け出してからも集中力が途切れるシーンはなかった。コパノリッキーは先週に続いて村山厩舎所属の小崎(レースは武豊)を背にCWコースへ。6Fのスタート地点でスリータイタン(7歳1600万)を10馬身追走。道中は僚馬との差をキープしながら4コーナーで内を回って一気に差を縮めていく。直線で並び掛けると、ほぼ馬なりのままラスト1Fでスッと前へ。6F84秒4~1F12秒3を刻み、3馬身先着でゴールを過ぎてもスピードを緩めることなく、鞍上が激しく手を動かして1コーナー目がけてグングン加速した。

 引き揚げてきた小崎は「先生(村山師)から“ゴールを過ぎても追っておくように”と言われたので、しっかりやりました」と報告。「先週は行きっぷりをつくる調教をして、きょうで息をつくれたと思います。心肺機能がいいですね」と好仕上がりをアピールした。

 昨年は1月の東海Sをステップに参戦。今年は暮れの東京大賞典から短期放牧を挟んで中7週のローテーションになる。鹿屋助手は「帰厩当初は落ち着きすぎている感じがしたけど今はだいぶ気合が乗っていますね。目立つ時計は出していないけどラップを速くしたり、距離を長めにしたり、いろいろやっています。持久力を強化する狙いで馬も応えてくれています。さらに進化したところを見せられると思います」と中間の調整過程を振り返った。

 3走前のJBCクラシックで5度目のG1制覇を飾ったものの、ここ2走はマークがきつくチャンピオンズC7着、東京大賞典4着と敗戦が続いた。周りを気にして集中力を欠く面があったことから、先週からメンコ(音を聞こえにくくする覆面)を着用。鹿屋助手は「その効果がありそう」と実戦で起爆剤になることを期待した。一昨年、昨年に続くJRA同一G1・3連覇なら史上初の快挙。抜群の相性を誇る東京マイルが本領発揮の舞台だ。

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2016年2月18日のニュース