母の血を引く2頭がG1で火花 これも競馬の面白さ

[ 2015年12月20日 19:16 ]

 【馬券顛末記】競馬は血統のドラマだと、あらためて感じる一戦だった。今年の2歳王者決定戦は直線、上位人気2頭の一騎打ち。先に抜け出した1番人気エアスピネルを2番人気リオンディーズが直線一気の末脚でとらえ、デビュー2連勝でG1タイトルをモノにした。リオンディーズの母シーザリオが勝った05年オークスで首差2着だったのがエアスピネルの母エアメサイア。あれから10年以上がたち、母の血を引く2頭がG1で火花を散らせるあたりが競馬の面白さでもある。

 馬券は◎エアスピネルの1着固定で撃沈。この馬自身、負けはしたが来年に向けて期待がふくらむ敗戦でもある。振り返れば母エアメサイアも桜花賞4着、オークス2着と敗戦をバネにして秋華賞でG1初制覇を飾った。今後の成長と飛躍を期待したい。

 馬券でヤラれてもヘコんでいる場合じゃない。さあ次週は有馬記念。一年の最後を最高の形で締めくくれるよう週明けから取材開始だ。@阪神競馬場(12月20日、柏原 健士)

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