【日本ダービー】橋口弘師、メジャーで飾る有終連覇

[ 2015年5月29日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=28日】ダービーに出走できるのは毎年18頭だけ。その狭き門に橋口弘師はこれまで20頭を出走させてきた。昨年ワンアンドオンリーで悲願のダービー制覇を達成。来年2月末で引退とあって今年がラストダービーになる。この時期の風物詩でもあるのが「橋口先生にとってダービーとはどういう位置付けですか?」という質問。最後にもう一度、ダービーに懸ける思いを聞いておきたい。そう思い立った柏原は坂路に向かった。

 「ダービーはみんなが目指しているレース。出したくてもなかなか出せないし、最後に出せる馬がいて良かった。本当にそう思う。去年はプレッシャーが凄かったな。あれからもう1年か。今、思えばダービーを勝つなんて奇跡だよ」

 橋口弘師は懐かしそうに歓喜の瞬間を振り返る。ちょうどそのタイミングでワンアンドオンリーが坂路を駆け上がってきた。3月末のドバイシーマクラシック3着後、放牧を挟んで先週木曜に栗東へ。この日、4F58秒8~1F13秒9と帰厩後の初時計をマークした。「元気いっぱい。古馬らしくなって貫禄が出てきたし、去年ダービーを勝った頃とは全然違う」と充実ぶりを伝える。

 そんな先輩の背中を追い掛けるのがダノンメジャーだ。「追い切りの動きが素晴らしかった。デビュー3戦目まではいい脚を使えていたし、うまく折り合いがつけば瞬発力が生きると思うよ」と好走パターンをイメージ。ダービートレーナーとして臨む最初で最後の“競馬の祭典”を心待ちにしている。

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2015年5月29日のニュース