【日本ダービー】矢作師 母系マイラーもスティールなら大丈夫

[ 2015年5月29日 05:30 ]

馬体のツヤ、張り共に申し分のない状態のリアルスティール

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、日本ダービーにリアルスティールで挑む矢作師を直撃した。

 ――リアルスティールの前走(皐月賞2着)はその前のスプリングS(2着)からマイナス4キロの502キロでした。

 矢作師 スプリングSは明らかに余裕残しの体つきでした。前走も結果的にもう少し絞れたかもしれません。今回は研ぎ澄まされた体つきになっているはず。

 ――少し発汗もしていました。

 多少ソワソワしていたのは事実。だから今回はパドックも2人引きをする予定です。

 ――スタートは上手だし、福永騎手もうまい。

 この馬のスタートは天才的な面があります。むしろ出過ぎるくらい。前走も良かったし、今回もそのあたりの心配は全く必要ありません。

 ――最初のコーナーで少しハミをかんだ?

 そうですね。でも許容範囲内。向正面では折り合っていたし好位を良い感じで追走してくれました。

 ――4角では上手に外へ出し、前を射程圏に捉えた。

 スムーズに行き過ぎて、むしろ早過ぎるかな?と思えたくらいでした。

 ――直線、一度は完全に勝つ態勢。

 前の馬がもう少し粘って併せるような形になればもっと頑張ってくれたと思います。早めに先頭に立った分、勝ち馬にサッとかわされてしまいました。

 ――今回は東京。手前(軸脚)の替え方などを見ていると、左回りはかえって良いように見えるのですが?

 特に左右の回りを気にする馬ではないので極端に良いということはないと思います。ただマイナスになることはないし、どちらかというと左回りの方がスムーズかもしれません。

 ――2400メートルに関してはどうでしょう?

 最初のコーナーまではやはり力むかもしれないけど、道中は折り合える馬。母系こそマイラーだけど、上手に競馬を運べる馬なので大丈夫だと思います。

 ――追い切りは馬なりでラスト1F12秒4。

 全体の時計としてもほぼ指示通りでした。1週前に時計以上に負荷をかけてやっているので直前はやり過ぎないように、良い追い切りができたと思います。

 ――当日は雨予報もあるようですが?

 せっかくのダービーですからファンのために晴れてほしいという気持ちはあります。ただ、この馬自身は道悪を苦にするタイプではないと思うので、どんな馬場でも大丈夫でしょう。

 ――ディープブリランテ(12年1着)と比べていかがですか?

 皐月賞の勝ち馬(ドゥラメンテ)は強かったので、今回は挑む立場。気持ちとしてはずっと楽です。

 ――でもその皐月賞馬に共同通信杯では勝っています。

 もちろん今回も勝つつもりで挑みますよ!

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