【オークス】ココロノアイ1番時計!ぶっちぎり坂路4F52秒7

[ 2015年5月21日 05:30 ]

横山典を背に坂路で追い切るココロノアイ

 勝負の1番時計だ。「第76回オークス」の追い切りが20日に東西両トレセンで行われ、美浦では桜花賞10着からの巻き返しを期すココロノアイが主戦の横山典を背に、坂路で4F52秒7の猛時計をマークした。メンバー唯一の重賞2勝馬。G1騎乗機会2連勝中の名手とのコンビで逆襲Vを狙う。

 ココロノアイは横山典を背にAコースを1周してから坂路へ。単走ながら序盤から抜群の行きっぷりだ。鞍上も無理に抑え込むことなく最初の1Fから13秒0。4F52秒7でフィニッシュした。

 同じ時間にWコースでルージュバックの追い切りが行われたため、坂路モニター前の“ギャラリー”は少なめだったが「速い!」「1番時計になるか」との声が上がる。実際、2番目の馬に1秒3差をつける断トツの1番時計。全体時計が速かったためラスト1Fは抑え気味で14秒1を要したが、尾関師は「元気いっぱい。フォームも乱れずいい動き」と好感触を示した。

 14日の1週前追いにも横山典が騎乗し、Wコースで6F79秒2の好時計をマークした。一般的に体重の軽い騎手が乗ると時計が速くなりがちだが、それを承知で人馬のコンタクトを優先した形。横山典は「順調。何もないです。それが一番。前走は残念な結果だったが、この馬の力を発揮したわけじゃない。いい感じで仕上がったし、いいチャンス」と前向きに話した。

 前走・桜花賞は10着。デビュー6戦目で初めて馬券圏外に崩れたが、師は「折り合いに関しては前走が一番良かった。残念な(結果の)中にも光明はあったかな」と反撃の糸口はつかんでいる。桜花賞馬レッツゴードンキとは2勝2敗。アルテミスSでは向正面で掛かって上昇しながら鼻差の勝利を収めた。3代母マックスビューティは87年オークスを勝っており、師は「アルテミスSのレースぶりからもポテンシャルとしてのスタミナはある。多少掛かっても気にしなくていいくらいのつもり。極論だが、逃げたっていいくらいのイメージ」と距離延長の舞台を歓迎した。

 横山典は天皇賞・春(ゴールドシップ)、NHKマイルC(クラリティスカイ)とG1騎乗機会2連勝中。ゴールドシップは今回同様に2週連続追い切り騎乗で得た感触を結果につなげた。「あとは当日のテンション次第」と繰り返した名手が、5戦連続騎乗となる愛馬とどんな競馬を見せるのか、非常に興味深い。

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