【伊勢崎・日本選手権】荒尾 大外から一気で予選全勝だ

[ 2013年11月2日 06:00 ]

12R、大外から切れ味鋭く飛び出して予選全勝を狙う荒尾

 第45回日本選手権は2日、伊勢崎で3日目が行われる。12R「スーパーライダー戦」はシリーズをけん引する8人が集結。興味深い一戦で、誰からでも狙える混戦ムードが漂う。8枠で人気を落としそうな荒尾聡(32=飯塚)のスタートが、レース展開を大きく左右しそうだ。ここまで連勝と好リズムをキープ。予選3戦全勝を目指して、切れ味鋭い飛び出しから強豪7人を一気に抑え込む。

 トップスタートから逃げ切った初日とは一転、2日目9Rの荒尾は4番手辺りから追い込む展開となった。それでも慌てず騒がずのさばきで先頭ゴールを果たすと「追い込めるエンジン状態になっているのは大きい」と胸をなで下ろした。

 初日は「何とかごまかしながら乗っている状態だった」と振り返る。そのせいか、厳しい表情を崩さなかったが「リングを換えて電気位置を扱った」と冷静な調整を施して上積みに成功。2日目快勝後は「底力は出てきた」とニヤリ。「コーナーで違和感があるので調整は必要だが、とにかく底力を落とさないようにセッティングで追っていきたい」と、仕上がりはあとひと息の段階まで来ている。

 3日目12R「スーパーライダー戦」は厳しい大外枠。得意のスタートに注目が集まるのは確実だが「(スタートは)確かに気持ち良くは切れていないけど、なるようになる」と深く考えずに臨む構え。「集中していく」と静かに闘志を燃やしていた。

 07年4月のオールスター(川口)でSG初制覇。その後もSG優出の常連としてトップクラスを維持しているものの、なかなか2つ目のタイトルに手が届かない。「2回目(のSGV)の難しさを痛感している」と唇をかみしめる荒尾だが、シリーズ連勝と流れは上々。前回SGの9月オートGP(船橋)優勝戦で落車失格に泣いた悔しさを晴らすためにも、この強力メンバーで結果を出す。

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2013年11月2日のニュース