【関屋記念】フラガラッハ 夏のマイル王者へ!重心沈め12秒3

[ 2013年8月8日 06:00 ]

フラガラッハが得意の夏で好調維持。高倉を背に好時計を叩き出した

 サマーマイルシリーズ第2戦、関屋記念(11日、新潟)の追い切りが7日、栗東、美浦トレセンで行われた。中京記念連覇で勢いに乗るフラガラッハが坂路で抜群の手応え。勝ってシリーズ王者を決めようと陣営は燃えている。

【関屋記念】

 中京記念連覇で勢いがついたのか、フラガラッハの感触の良さが天井知らずだ。それまで掲示板(5着以内)にも入れず、6連敗を喫したのがうそのよう。「ケチャップドバドバ状態」に突入したのかもしれない。

 無二の相棒、高倉を背に坂路で単走。少し行きたがる面は見せたが、なだめつつ折り合いをつけ、ラスト1Fでゴーサイン。首を沈めた独特のフォームで、しっかりハミをかみしめた。4F54秒3~1F12秒3。水分を含んだ馬場を考慮すれば、十分すぎる時計だ。

 松永幹師は端正なマスクを崩して安どの表情を浮かべ、こう語気を強めた。「暑い時季は調子が上向いてくるようで、前走同様の好調を維持できている。スタートは速くないので、いつも通り自分の競馬に徹するだけ。うまく流れに乗れればれば、チャンスはある」

 もちろん、高倉の声も弾んだ。「前走は外枠から馬場のいいところを通って、うまく馬群をさばくことができた。集団から離されず追走できたので、切れ味が生きたと思う。初めて重賞を勝たせてもらった(昨年中京記念)馬なので、特別な思いがある。ここまで来たら、サマーマイル王者を目指したい」

 最後方からタメにタメ、一気にはじける末脚は、長い直線を誇る新潟でこそ生きる。左回りにも適性を示しており、初の舞台でも不安より期待の方が大きい。勝ってサマーマイル王者を決める。陣営の思いはひとつだ。

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2013年8月8日のニュース