来年3月誕生!JRAのMデムーロ 騎手筆記試験が英語OKに

[ 2013年8月8日 06:00 ]

JRA騎手試験へのチャレンジをスポニチ本紙に明かしたM・デムーロ。ヘルメットには日の丸がついていた

 JRA騎手、ミルコ・デムーロが誕生する。JRAは7日、14年度の調教師、騎手免許試験要項を公示した。今回、外国人騎手に対する受験規定を初めて明文化。学力筆記試験を英語で受験できるなどの改訂を加えた。年間最大3カ月の短期免許などでJRAに参戦してきた外国人騎手が、年間を通じてJRAで騎乗できる道筋ができた。これを受け、JRA移籍を熱望してきたミルコ・デムーロ騎手(34=イタリア)はスポニチ本紙に対し、騎手免許試験を受験する意向を明らかにした。また、調教師免許試験では外国で活躍する調教師に対する受験規定も設け、JRAで開業する道を整備した。

 ミルコ・デムーロら外国人騎手が通年でJRAに騎乗できる免許制度が整備された。14年の免許試験要項で「外国の騎手免許を受けている者」に対する試験の詳細が明文化された。ポイントは学力に関する筆記試験が英語で受験できるようになった点だ。移籍を熱望してきたデムーロはイタリア生まれだが、英語も堪能。ハードルは高くない。

 最大の壁は来年1月27~29日の2次(最終)試験かもしれない。騎乗技術試験の代わりに「学力に関する口頭試験」と「技術に関する口頭試験」が日本語で課される。日本語で試験官と面接のような形式でやりとりすることになる。

 ただ、デムーロは日本語も相当に上手だ。競馬新聞を読みこなし、日常会話、競馬専門用語のヒアリングは、ほぼ完璧。話すことも日常会話なら不自由はない。「競馬関係法規」「競走騎乗全般に関する知識」が、どう質問されるかは、ふたを開けてみなければ分からないが、この日に備えてこつこつと勉強してきたデムーロが突破する可能性はある。来年2月6日、見事に合格を果たし、3月から「JRA騎手・デムーロ」が誕生する可能性は高そうだ。もちろん、オーストラリアなどで免許を取得し、活躍する日本人騎手が受験することも可能で、JRA騎手免許試験は新時代に突入したと言える。

 試験要項改訂を聞いたデムーロは、「JRAに感謝している。今年、受験することを決意した」とスポニチ本紙に明言。「(8月)20日から日本に向かい、受験勉強に専念したい」と、10月2日の1次試験に万全を期す考えを明かした。

 また、09年にフランスで開業した小林智師(39)ら、外国で活躍する日本人調教師に対してもJRAで開業する道が整備された。免許試験委員会が「実績優秀」と認めた調教師は、「学力に関する筆記試験」、「同口頭試験」で、基準点以上を取れば合格となる。筆記、口頭試験とも日本語で行われ、12月5日に合否が発表される。

 ◆ミルコ・デムーロ 1979年1月11日、イタリア生まれの34歳。94年騎手免許取得。翌年、見習騎手リーディング。97~00年イタリア騎手リーディング。99年短期免許で初来日。01年小倉大賞典(ミスズシャルダン)でJRA重賞初勝利。03年皐月賞をネオユニヴァースで勝ち、G1初制覇。同年ダービーも優勝。11年ドバイワールドCをヴィクトワールピサで制覇。12年、天覧競馬の天皇賞・秋(エイシンフラッシュ)優勝時は、スタンドの天皇・皇后両陛下に向けてひざまずき最敬礼をした。今年は皐月賞をロゴタイプでV。JRA通算2178戦330勝(重賞28勝)。父ジョワンニバティスタは元騎手、姉パメラは調教師、弟クリスチャンも騎手という競馬一家。1メートル58、52キロ。血液型A。

 ▼武豊・日本騎手クラブ会長 (外国人騎手への要項改訂を)そういう時代になってきたのかな、というのが正直な感想ですね。

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