【エプソムC】ファイナルフォーム“完成形”戸崎「力感じさせる」

[ 2013年6月7日 06:00 ]

戸崎を背にファイナルフォーム(手前)はダブルアクセルと追い切る

 今週の東京の重賞「第30回エプソムC」(9日)木曜追い切りが6日行われ、ファイナルフォームが美浦Wコースで力強い動きを披露、約11カ月ぶりの勝利へ万全の態勢を整えた。

【エプソムC】

 馬名通り「完成形」へと近づきつつある。ファイナルフォームの最終追いは戸崎が騎乗し、Wコースの併せ馬。「前半は少し置かれた」と鞍上が振り返ったように、パートナーのダブルアクセル(3歳未勝利)の約2秒後方から追走。4角で一気に差を詰めると、鋭い脚さばきで併入に持ち込んだ。「遊びながら走っていたが、スピードに乗ってからの反応がよかった。ハミを取っていかないと聞いていたが、しっかり取っていた。力を感じさせる走りだった」

 戸崎がファイナルにまたがるのは昨年7月のラジオNIKKEI賞を勝って以来。「当時は物見をしたり乗り難しい面があった。力を余して走っている印象だったが今は落ち着いていて動きもいい。勝った時もいい馬だと感じていたので楽しみにしている」。3月の中央移籍後では初となるJRA重賞制覇に手応え十分だ。

 「休み明けだった前走(マイラーズC9着)より仕上がりがいい」とは厩舎の番頭格の橋本助手。「行きっぷりが悪かった」前走を考慮し、この中間は制御力の強いクロス鼻革を調教で装着。「以前は激しい気性だったが、今は折り合いの心配はない。反対に気を抜く面が出ているので馬具を替えた。効果は感じるし、レースでもつける予定」と工夫を凝らしての出走だ。

 東京1800メートルは未経験だが、距離自体は2戦2勝。東京コースも【1110】の安定感で最適な舞台だ。約1年ぶりの重賞Vへ条件はそろった。

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2013年6月7日のニュース