【アーリントンC】完勝リチャード皐月へ ビュイック「強かった」

[ 2013年2月24日 06:00 ]

<アーリントンC>コパノリチャード(左)がカオスモス(中)やレッドアリオン(右)ら後続を抑えて快勝

 3歳マイル重賞「第22回アーリントンC」が23日、阪神競馬場で行われた。1番人気のコパノリチャードが道中2番手から抜け出して快勝、クラシックへ名乗りを上げた。

 レース後、引き揚げてきたビュイックは「やっぱり強かった」としてやったりの表情。それほど初コンビを組んだ前走で手綱越しに伝わってきた素質にホレ込んでいた。

 「重賞を狙える馬だと思っていたから、勝ててよかった。強さを証明できた」

 道中は2番手で行きたがる相棒をなだめながら。直線でゴーサインを出すと、勢いよく伸びて危なげなく押し切った。宮師は「(2走前の千両賞でカオスモスに)負けたときと同じ展開だったからヒヤっとしたけど、力をつけている」と成長力に目を細めた。

 オーナーの小林祥晃氏は「うれしいですよ。こうなったら目をつむって(目標は)皐月賞ですね」と満面の笑み。2F延長の距離の壁が立ちはだかるが「行ってみるだけの価値はある。馬の状態によるけど、直行の方がいいのかな。楽しみはあると思うよ」と宮師も可能性に手応えをにじませた。今後は厩舎に置いて調整を進める予定。マイルで頭角を現した新星がクラシックへと羽ばたく。

 ◆コパノリチャード 父ダイワメジャー 母ヒガシリンクス(母の父トニービン)牡3歳 栗東・宮厩舎所属 馬主・小林祥晃氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績4戦3勝 総獲得賞金5818万円

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2013年2月24日のニュース