【クイーンＣ】トロワボヌール　調整方法変え、母子制覇に手応え

　【東西ドキュメント・美浦＝６日】未明からの雪予報に、寺下は「午後調教」も覚悟して目を覚ました。だが、積雪はなく降り続くのは雨。普段通りに調教を消化できて、どの調教師も安どの表情。管理馬の動きが良ければ、なおさらだ。

　クイーンＣにトロワボヌールを送り込む畠山吉師の感触がいい。最終追いは坂路でメリーチャン（５歳５００万）相手に４Ｆ５０秒６、１Ｆ１１秒９。「並ばれてからグッと伸びて先着。いい動き」と師。近２戦はテンションの高さを露呈して敗れた。前走（葉牡丹賞１０着）後は宮城・山元トレセンにリフレッシュ放牧。「調整方法を変えて、放牧先でしっかり乗り込んだ。この雰囲気なら」。指揮官は語気を強めた。

　鈴木伸厩舎にいた母チューニーは、東京競馬場が改修工事中だった０３年、中山開催の当レースを優勝。「母もうるさいところがあって調整を工夫したそうだ」と畠山吉師。気性面の改善が見込めるなら、母子制覇も夢ではない。