【エ女王杯】レインボーダリア　柴田善「面白いよ」

柴田善を背にレインボーダリア（手前）は軽快に併せ馬を消化

　【Ｇ１ドキュメント＝７日】レインボーダリアと柴田善は前走・府中牝馬Ｓが初コンビ。岡本は追い切り直後の柴田善の反応が強く印象に残っている。「いいね。いい馬だよ」。そう言うと報道陣から競馬週刊誌を借りて馬柱を再確認。「どんなレースをしてきたんだっけ？」「東京はどのくらい走ってる？」などと精力的に“逆取材”をしていた。結果は４着だったが、直線で長くいい脚を使って追い上げたレースぶりは、これまでの好位抜け出し以外の競馬でも十分やれることを印象づけた。

　今回も最終追い切りは柴田善が騎乗。Ｗコースでエイブルサクセス（４歳１０００万）の内に併せ、５Ｆ６９秒８～１Ｆ１３秒２で併入した。「気合が乗ってきて、時計が遅いところを乗るのは大変だよ」と苦笑いしながらも「先週の動きも良かったし、いい感じの稽古ができている」と好感触を示した。前走については「外枠（１６番）はちょっとかわいそうだったが、諦めないね。一生懸命走るもん」と真面目な走りに感心した様子。二ノ宮師も「若い頃よりずいぶん落ち着いているし、黙々と走ってくれる。“いいおばさん”という感じ」と同意する。

　昨年は１７番人気と全くの人気薄ながら５着と善戦。師が「今年も馬の状態はいいし、１年たって力もつけている」と“昨年以上”との手応えを示せば、柴田善も「面白いと思いますよ」。百戦錬磨のベテランに不敵な表情を浮かべられては、今度もノーマークにはできないなと岡本は思った。