【エ女王杯】イマージン 太宰G1初Vへ「力ある馬」

[ 2012年11月8日 06:00 ]

ポリトラックコースを単走で追い切るフミノイマージン

 古馬勢の代表格フミノイマージンもラスト1Fだけ脚を伸ばした程度だが雰囲気は上々。手綱をとるデビュー15年目の太宰もG1初Vへ意欲満々だ。

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 いつも通りの軽やかな動きだった。フミノイマージンの最終調整はポリトラックコース単走。ラスト1Fまでは行きたがるのを抑え、最後だけ馬なりで伸ばした。時計は5F67秒9~11秒5と特筆すべきものではなかったが、何ら心配はいらない。1週前にCWコース併走でびっしり追って、当週は軽く流すのが、この馬のルーティンだからだ。引き揚げてきた愛馬を本田師が笑顔で出迎えた。

 「動きは良かったよ。先週はオトコ馬2頭を追い掛けて遅れたけれど、外を回っていたからね。出来は前走も良かったし、今回もいい。ずっといいんだよ」

 状態は常に安定しているにもかかわらず、成績にはムラがある。しかしそれはイマージン自身に原因があるわけではない。

 「前が詰まったり、流れに乗れなかったり、とにかく不完全燃焼の競馬が続いていた。(前々走の)札幌記念がようやく本来の力を出せた一戦だからね。前走にしてもいい感じで来ていたのに、4角で内の馬にぶつけられた」

 この馬の能力はこんなものじゃない――。トレーナーがそんな思いを言葉ににじませると、主戦・太宰も「ホントに力がある馬」と語気を強めた。

 「札幌ではスムーズなレースができて、強いイマージンを見せることができました。スムーズな競馬さえできれば強い。僕が前走みたいな不利を受けないように乗ることが大事ですね」

 ならば広い京都の外回りは願ってもない舞台。イマージンはもちろん、騎手、そして調教師も勝てばG1初制覇。実力、出来、舞台…お膳立ては整った。

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2012年11月8日のニュース