【全日本選抜】輝き違う金子のさばき 絶好2枠ゲット

[ 2012年2月12日 06:00 ]

 SG「第25回全日本選抜」優勝戦(優勝賞金1500万円)が12日、山陽オートレース場で行われる。準決11Rで的確なさばきを発揮して快勝の金子大輔(31=浜松)が絶好の2枠をゲット。昨年9月のオートGP(伊勢崎)でSG初優勝を成し遂げた29期の出世頭が、2度目のタイトル奪取に燃える。

 準決11Rの試走直前までは、浦田と人気を分け合うほど評価が高かった金子。しかし、発表された試走タイムはメンバー8人で最も悪い3秒34。「優出できるとは思わなかった」と興奮気味に振り返ったのも当然の数字だった。

 しかし、レースでは確実にさばきのレベルが上がっていることを証明した。「早めに浦田さんを抜けたのが大きかった」と、1周目バックで自分より内枠で最大のライバルと見られていた浦田をさばき、あとは自らの展開に持ち込んだ。

 仕上がりに関しては「電気だけ扱ったけど、もう少し伸びが欲しかった。気候の変化で少し調整が行き過ぎていたのかもしれない」としながらも、「3日目と準決を足して2で割ればいい感じ」とユニークな表現で報道陣の笑いを誘っていた。SGウイナーの仲間入りを果たしてからは、こうした余裕も生まれているのだ。

 SG初Vを飾った昨年9月のオートGP優勝戦(伊勢崎)は雨走路が舞台だった。表彰式後に「いつか晴れでもSGで優勝したい」と話していた金子だが、早くもその夢を現実にする大きなチャンスが訪れた。

 準決は永井、木村、久門、中村らV候補が相次いで敗退。地元の実力者も岡部がF、松尾啓が反則妨害で脱落した。優勝戦は、準決2着通過の浦田と有吉が外枠に組まれて混戦ムード。スタートで攻めるのは浜野、荒尾、有吉ら。池田と浦田はさばきが頼り。金子と同期(29期)の早川、藤岡も軽視禁物だ。

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2012年2月12日のニュース