【マーメイドS】“ノリノリ”イマージン推進力抜群!

[ 2011年6月16日 06:00 ]

<マーメイドS>太宰騎手を背にCWコースを単走で追い切るフミノイマージン

 阪神メーン、マーメイドSの最終追い。フミノイマージンがCWコースの単走で軽快な動きを見せつけ好調をアピールした。ここへ来て体質面の弱さが解消され本格化ムード。2度目の重賞制覇を射程圏に入れている。

【マーメイドS】

 抜群の推進力で駆け抜けた。フミノイマージンは太宰を背にCWコースへ。前半は走りたくて仕方がないような行きっぷりと手応え。リズムを乱すことはなく、鞍上と呼吸を合わせてラップを刻んでいく。スピードを制御しながらタメにタメて、直線でゴーサイン。グンと加速するとラスト1F11秒7で一気に伸びて来た。1週前のCWコースで6F79秒8を刻み、最終追いは予定通りしまい重点。太宰は「もともと自分から進んで行く方で、イメージよりは時計が出るタイプ。動きも反応も良かったし具合はいいと思いますよ」と好感触を明かした。

 デビュー前から素材の良さを評価され、一昨年の春はオークス(11着)にも出走した。ただ、体質が弱く力を出し切ることができなかった。中井助手は「若い頃はレースに使ってはケアして、使ってはケアしての繰り返し」と振り返る。時間をかけて成長を促し、弱さが解消。「カイバ食いが以前とは違うし、食べたものが実になって筋肉の量が増えてきた。今は使っても体が全く減らなくなっている」

 体質強化で秘める素質も花開いた。3走前の中山牝馬Sは14番人気で2着に食い込むと、続く福島牝馬Sで重賞初制覇。前走・金鯱賞もGIクラスの牡馬相手に6着と崩れていない。強敵相手に不良馬場とタフなコンディションで戦って、そこから中2週。間が詰まっていても、しっかり追われて臨めることが今の充実ぶりの証明だ。

 太宰が意気込みを伝える。「前走は力のいる馬場でもあそこまで伸びてくれた。うまくためればしまいはいい脚を使ってくれる。今回は牝馬限定だし、いい形で次につなげていきたい」。福島牝馬Sはデビュー14年目で自身初の重賞制覇だった。思い出の春にタイトルをもう1つ。人馬一体となって重賞V2を目指す。

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2011年6月16日のニュース