【平安S】オレンジ重賞2勝目!淀の鬼いざ全国区へ

[ 2011年1月24日 06:00 ]

<京都11R・平安ステークス>後続の追撃を抑え1着となったダイシンオレンジ

 京都の「第18回平安S」は2番人気ダイシンオレンジが快勝。得意の京都ダートで重賞2勝目をマークし、フェブラリーSに名乗りを上げた。

 好位確保から早めに動き、直線入り口で先頭をうかがう勢い。ダイシンオレンジはラスト300メートルで完全に抜け出すと、そこから先は最後の力を振り絞った。脚色は劣勢。それでも先頭は譲らない。迫るインバルコを鼻差で振り切ってゴールへ。昨春のアンタレスSに続く2度目の重賞制覇だ。川田はパートナーの力走を称えた。

 「道中は自分のペースで走れていたけど、向正面で外から徐々に来られて早めに動かざるを得ない形。きつい競馬になったけどよく頑張ってくれた」

 昨秋の戦列復帰から今回が叩き3戦目。1戦ごとに調子を上げて11年初戦を迎えていた。最終追い切りにまたがって状態の良さを確認した川田は「前回とは中身が違う。今回は大丈夫」と断言。それから4日後、見事に人馬一体となって重賞タイトルをもぎ取った。

 「昨年(2着)は勝たせてあげることができなかったので、今年は負けられないくらいの気持ち。思っていたより苦戦したけど、勝つことができてホッとしている」と川田。これが節目のJRA通算400勝となるメモリアルV。「いいときに勝たせてもらえた」とダブルの喜びに浸った。

 レース後、庄野師は安どの笑みを浮かべていた。「後ろから他馬が来ていたしドキドキしたよ。ホントによく頑張ってくれた」。重賞Vはともに京都ダート1800メートル。走り慣れたこの舞台では【5221】と抜群の相性だ。庄野師は「京都は流れが合うのか、坂の下りを使って楽に上がっていける」と分析する。今後について「まだ良くなると思う。次走はオーナーと相談して」の見通し。当然、フェブラリーSも視野に入っている。G1初挑戦のJCダートは8着に終わったが、京都ダートの鬼から全国区へ。実力馬がさらなる進化を遂げる。

 ◆ダイシンオレンジ 父アグネスデジタル 母アシヤマダム(母の父ラシアンルーブル) 牡6歳 栗東・庄野靖志厩舎所属 馬主・大八木信行氏 生産者・北海道沙流郡日高町戸川牧場 戦績20戦7勝 総獲得賞金1億5791万8000円。

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