【シリウスＳ】キングスエンブレム砂界新星だ！

＜シリウスＳ＞直線で鋭く伸びたキングスエンブレム（左）は初重賞制覇を飾る

　ダート王の系譜を受け継ぐ新星が現れた。２日阪神土曜メーンの１０Ｒ・シリウスＳは１番人気キングスエンブレムが早めに抜け出し重賞初制覇を飾った。兄はダートＧ１・９勝馬ヴァーミリアン。Ｇ１での兄弟対決が楽しみだ。

　３角で馬群の外に持ち出されるとうなるような手応え。いったんエンジンがかかると、瞬時に先行勢を抜き去った。福永は「まだ繊細さがあって、機嫌を損ねると良くない。もう少し我慢が利けばもっと強くなる。能力はかなり」と鞍上は課題を挙げつつも、その資質の高さに舌を巻いている。石坂師は「前走の準オープンを勝った時に、ＪＣダートに行きたいと思った。結果を出してくれて良かったよ」と秋のダートＧ１を見据えている。

　◆キングスエンブレム　父ウォーエンブレム　母スカーレットレディ（母の父サンデーサイレンス）牡５歳　栗東・石坂厩舎所属　馬主・サンデーレーシング　生産者・北海道安平町ノーザンファーム　戦績１４戦５勝　総獲得賞金１億１４３４万６０００円。

　▼２着ラヴェリータ（松元師）ハンデを背負っていたけど、いい形で踏ん張ってくれた。次のＪＢＣクラシックでも期待したい。
　▼３着チョイワルグランパ（浜中）バテずによく伸びてくれた。距離が長い方がいい。