【アイビスSD】伊藤工 ウエスタンビーナスで金星だ

[ 2010年7月16日 06:00 ]

ウエスタンビーナスと伊藤工真騎手

 新潟開幕週のメーンはアイビスサマーダッシュ。「キーマンの懐へ」では快速ウエスタンビーナスに騎乗するデビュー3年目、伊藤工真騎手(20)の胸の内に迫った。テン乗りながら巧みな手綱さばきで前走・バーデンバーデンCを快勝。重賞初制覇へ力が入る一戦だ。

 ――ウエスタンビーナスですが、最終追いは坂路を2本。上がり中心でした。
 伊藤工 1本目は掛かってしまったけど、2本目は落ち着いてスムーズに動いてくれました。この馬の追い切りにまたがったのは今回が初めてなので、以前との比較はつきませんが良かったと思います。
 ――前走(バーデンバーデンC1着)はテン乗り。レース前、厩舎スタッフからの指示は?
 “短距離戦でも逃げるスピードがあるからできたら行ってほしい”と言われました。
 ――それでスタート後は結構押していったのですね。
 はい。スタートは上手だけど、二の脚がいまひとつでした。それで押していきました。ただ、内で1頭行く馬がいたのでこれ以上競るのは良くないと思い、控えました。
 ――2番手となりましたが道中の手応えは。
 全く力むことなく落ち着いて走ってくれていました。スムーズにリズム良く走ってくれたと思います。
 ――4角手前では少し気合をつけながら前を追いかけました。
 はい。指示を出したらどのくらい反応してくれるかと思い、少し気合をつけました。結果、凄い手応えで追走してくれました。
 ――直線入り口では早くも先頭に立ちました。
 そうですね。考えていたより少し早めに先頭に立ってしまったという感じでした。1頭になって気持ちが走る方に向かなくなることが心配でした。
 ――それでも、抜け出した後も頑張っていた。
 はい。やめるようなそぶりも見せず、しっかりと走ってくれました。
 ――最後、差は詰められましたが。
 そうですね。でも、最後まで抜かれるという感じはありませんでした。早め先頭から押し切るという強い競馬だったと思います。
 ――52キロのハンデも味方したように思えます。今回は54キロ。
 極端に小さな馬というわけではないし、乗っていても重量を気にするようには思えません。大丈夫だと思います。
 ――1F短縮の直線1000メートルはどうでしょう?
 この距離のスペシャリストとの兼ね合いがどうかは分かりません。ただ、この馬自身は1000メートルも直線も苦にすることなく走ってくれると思います。
 ――今回は馬場入場後、スタート地点までの距離が長い。前走の返し馬では少し持っていかれそうだったようでしたが。
 気合が乗って、放したら行っちゃうという感じでした。確かに今回はスタート地点までが長いので上手に返し馬をしてあげることが大きなポイントになると思います。いい結果が出るように、レース前から気を抜かずに乗ってあげるつもりです。

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2010年7月16日のニュース