異色の経歴 平野優まだ2勝も「新人賞獲りたい」

[ 2010年7月16日 06:00 ]

平野優騎手は新人賞へ全力投球

 【飛び出せ!!ヤングジョッキー】競馬学校生活5年。新人・平野優騎手(20=二ノ宮)は、競馬学校入学が三浦皇成と同期だが、卒業は2年遅れという異色の経歴を持つ。小1の時に東京競馬場から自転車で5分の距離に引っ越して、父と競馬場に行くようになり競馬に興味を持ち始めた。だが当時は野球少年だった平野。転機が訪れたのは中2の春。転校してきた同級生の影響で乗馬を始め、ジョッキーになろうと決めた。

 だが、競馬学校生活には試練が待っていた。2年の秋から始まる1年間の厩舎実習終了直前、受け入れ先の二ノ宮師が「精神的、技術的にも未熟」と判断。1年間の実習延長が決まった。さらに師のバックアップで、もう1年を北海道の牧場で実習経験。「競馬学校に5年いた騎手はなかなかいない。でも回り道とは思っていない。他の人より多くのことを経験できた」と振り返る。
 今週からは新潟に参戦。「直線が長くて乗りやすいコース」といいイメージを持って臨む。土日の最終12Rでともに自厩舎の馬に騎乗する。「2頭とも追い切りの感じは良かったので十分勝負になる」。1年目も残り5カ月。現在は2勝だが「最後に新人トップの高倉(14勝)を抜いて新人賞を獲りたい」と力強く目標を語った。

 ◆平野 優(ひらの・ゆう)1990年(平2)1月16日、東京都生まれの20歳。二ノ宮敬宇厩舎所属。1メートル65、46キロ。趣味はボウリング(ハイスコア220)。カラオケの十八番は、ジャンヌダルク「月光花」。

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2010年7月16日のニュース