【ダービー】(取消)ダノンシャンティ

[ 2010年5月30日 06:00 ]

 超豪華なダービーに衝撃が走った。NHKマイルCとの変則2冠制覇を狙っていたダノンシャンティ(牡=松田国)が28日、右第3中足骨近位骨折を発症していたことが判明。レース目前のアクシデントで、無念の出走取り消しとなった。

 故障が判明したのは28日。朝は予定通り厩舎周りの運動をこなしたものの、午後5時頃に松田国師が脚元の腫れと歩様の乱れを確認。その後、栗東トレセンの競走馬診療所でエックス線検査を受けたところ、1センチ程度の骨折個所が見つかった。29日、JRAは栗東トレセンで記者会見を開き、松田国師は沈痛な表情で報道陣に経緯を説明した。
 「金曜日の夕方に患部に腫れがあるのを確認、検査の結果、骨折が判明。診断までに約1時間かかり、その後、出走取り消しについてオーナーへの連絡や説明などに時間がかかった」とした松田国師。骨折の要因として「追い切りで発症したものと思われるが、オーバーワークで故障する部位ではないので詳細は分からない。ただ、程度としてはギプスとか痛み止めの必要がないくらい軽いもの。ただ、日本ダービーという競馬のメーンイベントでこういうことになって強く責任を感じている」
 ダービー戦線からG1馬が1頭消えた。それでもレースまでに判明し、大事に至らなかったのは不幸中の幸い。今後は10日間程度、経過を観察してエックス線の再検査を受ける予定。全治に要する期間など詳細が判明するのはそれからになる。「競走能力に影響はない。順調に回復するだろうとは思うが、今の時点で今後のことは何とも言えない」と松田国師。しばらくは静養し、戦列復帰に備えていく。

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2010年5月30日のニュース