【ダービー】時代はペルーサ!気配上々1番人気

[ 2010年5月30日 06:00 ]

<ダービー調教>厩舎周りで乗り運動をするペルーサ

 態勢は整った。無敗でのダービー制覇を目指すペルーサは土曜朝、北Cコースから坂路へ。ネオスピリッツ(5歳1000万)を前に置いて、4F56秒0~1F14秒1と軽快な動きを見せた。適度に気合も乗って上々の気配。藤沢和師は「特別なことは何もしていないけど、順調に来ている。穏やかな馬だし、いい感じに来ているんじゃない」と落ち着いた表情を浮かべた。

 土曜朝にはライバルになるはずだったダノンシャンティの回避が決定。師は「結果がいいに越したことはないけど、まずは無事にダービーが終わってもらいたい」とホースマンとしての本音も口にしたが、だからといってレースに自信がない訳ではない。
 これまで管理馬13頭でダービーに挑戦。ペルーサ同様に青葉賞Vから臨んだシンボリクリスエス、ゼンノロブロイでは2着に惜敗した。だが、ペルーサには決定的な違いがある。
 「負けていないというのは結構凄いこと」
 ダービー時にシンボリクリスエスは6戦3勝、ゼンノロブロイは4戦3勝。師は「タイキシャトルもシンコウラブリイもこの時期はまだという感じのところがあった」と過去に手掛けた名馬の名前を並べ「この時期に2400メートルをあれだけ上手に走る馬はそうそういない」と並々ならぬ手応えを示した。日曜の雨予報も「ダートでデビューさせようかと思ったくらいだから、道悪は大丈夫」と気にしていない。
 馬名の由来はサッカー・アルゼンチン代表の伝説的スター選手で、W杯南アフリカ大会では監督としてVを目指すマラドーナ氏。師は「最近テレビで特集番組を見たけど、凄い動きだよね」と感心していた。ペルーサもまた、他馬を圧倒する動きで連勝街道をばく進中。実力勝負の府中の芝で、真の王者が誰かを証明してみせる。

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2010年5月30日のニュース