【ダービー】勝負どころで壁が開いた!ウチパクに女神がほほ笑んだ

[ 2010年5月30日 19:47 ]

第77回日本ダービーを制し、ファンの声援に応える内田博幸騎手とエイシンフラッシュ

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 ダービー制覇の夢が現実のものとなった。トップでゴールを切ると、内田騎手はステッキを持つ右手を大きく上げ、何度も何度も喜びを表した。
 厩舎関係者や報道陣が出迎えてもまだ夢心地の様子で「本当に勝った? 実感がわかない」。だが次第に笑みを交え、「最高の状態で僕にバトンタッチしてくれた厩舎の皆さんに感謝したい」と、腰の低い人柄そのままに、裏方の人々へのお礼の言葉を口にした。
 スローペースの中、中団の内側を進んだ。すぐ前にはヴィクトワールピサがいた。「強い馬が前にいる。このままじっとした方がいい。それで前が空かなければ仕方がない」と腹を決めた。
 勝利の女神がほほ笑んだのは最後の直線半ば付近。馬群でふさがれていた壁が一瞬開き、即座にパートナーにゴーサインを出した。そこからは人馬一体。一気の伸び脚で抜け出て、ローズキングダムを競り落とした。
 昨年、武豊騎手の8年連続タイトル獲得を阻み、初めて中央の最多勝に輝いたが「ダービージョッキー」の称号を得て、まさに超一流の仲間入りを果たしたことになる。
 地方・大井から中央に移籍して3年目。通算6度目のダービー挑戦で夢をかなえた内田騎手は「これからも2勝、3勝と勝っていきたい。頑張りたい」とさらなる活躍を誓っていた。

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2010年5月30日のニュース