牝馬の時代にマッチした新企画3月から実施

[ 2010年2月26日 06:00 ]

 【池田裕文の公営です】牝馬重賞を馬齢別にシリーズ化し、上位馬にボーナスを付与する地方競馬の新企画「グランダムジャパン」が3月から実施される。24日付紙面で骨子を一報したが、ここで詳細を紹介したい。対象は下記の18競走。ボーナスは2戦以上出走し、いずれかで3着以内に入るのが条件だ。

 ポイントは地区限定重賞1~5着が7、5、3、2、1点。自地区の全国交流出走時は同10、7、5、3、2点で着外1点。他地区全国交流は同15、10、7、5、3点で着外2点。最終戦とダートグレードは同20、15、10、7、5点で着外3点。賞金は1~3位。古馬1位1000万円を筆頭に総額2800万円。ダートグレードも2鞍(エーデルワイス賞、関東オークス)あるが、対象は地方馬。ただし、ダートグレードに中央馬で出走後に地方移籍し、再び対象競走に出走、終了時点で地方在籍ならポイントは有効となる。逆のケースはボーナス対象馬にならない。

 NARは「以前から地方全体の入厩促進策を模索していた」という。購買額が牡馬に比べて安価傾向の牝馬に目が向けられた。「牝馬が売れなくて困る」という関連団体からの声も反映した形だ。幸運にも年度代表馬ラブミーチャン、中央から川崎へ移籍したユキチャンの活躍と重なり、タイムリー性が加わった。

【シリーズ対象競走】
◆2歳 園田プリンセスC、エーデルワイス賞、ローレル賞、プリンセス特別、東京2歳優駿牝馬

◆3歳 桜花賞、日高賞、ル・プランタン賞、のじぎく賞、東京プリンセス賞、関東オークス

◆古馬 読売レディス杯、兵庫サマークイーン賞、ビューチフル・ドリーマーC、トゥインクルレディー賞、ノースクイーンC、秋桜賞、TCKディスタフ

続きを表示

2010年2月26日のニュース