20回目NARグランプリの大変革

[ 2010年2月5日 06:00 ]

最優秀勝利回数調教師賞を獲得した角田師

 【池田裕文の公営です】20回目を迎えた地方競馬の年間表彰NARグランプリに調教師、騎手表彰で大きな変革があった。

 最優秀賞として1人を選出していたが、今回は賞金、勝利数、勝率の3部門に分けて最優秀とした。表彰馬は外部を主体とした選考委員会で選出される。人物表彰はNARが決める。規程が変更されたのだ。NARは「改正」としている。というのも、具体例として年間最多勝記録を打ち立て、自らそれを更新している角田輝也師(46=名古屋)が表彰されないのはいかがなものか…という声が内外から上がっていた。
 今年はダートグレード2勝を含む重賞12勝の殊勲調教師賞・角川秀樹師(50=北海道)、驚異の勝率34・8%を残した川西毅師(37=名古屋)、勝率35・7%の赤岡修次騎手(32=高知)についても同様のことが言える。史上最多239勝を挙げた角田師は「一つ一つの積み重ねの結果として賞をいただけて感謝しています。数字にこだわりはなく、馬主さん一人一人の思いに応えられるようやっています」と語った。角田師が「恩師」とする最優秀賞金収得調教師の川島正行師(62=船橋)も「いいことだと話しながらここへ来た。賞を獲ることで意識も変わってくるからね」。2010年以降も、この方式で選出される予定だ。

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2010年2月5日のニュース