【東京新聞杯】アブソリュートがマイルG1戦線の主役

[ 2010年1月27日 06:00 ]

連覇を狙うアブソリュート

 東京開幕週の土曜メーンは東京新聞杯。同コース、同距離で行われるG1安田記念をにらみマイル巧者が顔をそろえたが、昨年の覇者アブソリュートが連覇は譲らない構え。早くからここを始動戦に定めて調整は順調。東京マイル重賞3勝目をマークしてG1戦線の主役に君臨する。

 ウオッカ、カンパニーのいない今年のマイル戦線を引っ張るのはこの馬だ。アブソリュートが連覇でマイルG1戦線の主役の座を狙う。
 昨年の東京新聞杯は、不良馬場で豪快に差し切りV。重賞初挑戦初Vで素質の高さを見せつけた。さらに前走・マイルCSで、G1級の力があるところを証明した。道中17番手から直線だけの追い込みで掲示板を確保。上がり3Fは最速の33秒0をマーク。宗像師は「前走は位置取りが少し後ろになってしまったが、しまいの脚は良かった」と振り返った。輸送に弱いタイプで、マイナス8キロと馬体を減らしての出走だったが「輸送の短い東京に替わるのはプラスだね」と自信をのぞかせた。
 今回は5戦4勝と最も得意な左回りのマイル戦。約2カ月ぶりの実戦になるが、陣営に不安はない。師は「昨年の富士Sと同じような感じ。状態は悪くない。汗のかかない時季で体は少し重いかもしれないが、最終追いでびっしり追えば、予定通り仕上がるよ」と笑顔で話した。
 鞍上・田中勝も“相棒”の状態に太鼓判を押した。20日の1週前追いに騎乗し、ポリトラックでアースシンボル(5歳1000万)と馬なりのまま併入し、軽快なフットワークを披露した。「状態は変わらず良さそうだ。以前は弱いところがあったが、ようやくしっかりしてきた。ためれば切れるタイプで、府中は合っている。今回は春の最大目標となる安田記念(6月6日、東京)と同じ舞台。このメンバーで結果を出さなければ」と意気込む。
 16戦すべてで手綱を取ってきた鞍上は「ここまでずっとコンビを組んできた馬。今年は大きいところを獲らせてあげたいね」と力強く締めくくった。戦国マイル戦線で一歩リードする存在となれるか注目だ。

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2010年1月27日のニュース