【阪神JF】肩ムチ一発!シンメイ“ドキ~ュン”

[ 2009年12月10日 06:00 ]

<阪神JF追い切り>坂路で上がり重点に追い切られたシンメイフジ

 昨年のブエナビスタは4角16番手からド派手な追い込みを決めて頂点に立った。シンメイフジもそんな豪快なレースが似合う。

 最終追い切りは坂路で“強め”程度。と、言うのも2週前の坂路で4F52秒1、先週2日には自己ベストとなる4F51秒7の猛時計を叩き出しているのだ。いわば“料理”の仕込みは済んであとは塩コショウを振る程度。その最終チェックでも切れ味は目を引いた。
 ラスト1F。佐藤助手がゴーサインを出すと併走相手の2歳未勝利メイショウテキーラを一瞬で突き放す。1F12秒1(4F53秒3)を刻んで見せた。動きを見守った安田師も感心しきり。
 「助手の話では“肩ムチ一発だけ”だったけどズバッと切れたね。ハードに乗り込んで来たからきょうは“軽め”程度だったけど、いい動きだった」
 一般的にこの時期の牝馬は調教のサジ加減に腐心するが「いくらやってもテンションが上がらない」(佐藤助手)タイプで思い通りの調教ができる。安田師は「どこまで本物か、ここで証明されると思うよ」とニヤリ。ライバルはいない。桜花賞、オークスの2冠を制覇したブエナビスタの背中を追う、自分自身との戦いが始まる。

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2009年12月10日のニュース