矢内 勝因は名手・安藤勝の強心臓/桜花賞

[ 2009年4月13日 06:00 ]

<桜花賞>優勝したブエナビスタ

 【桜花賞の勝因敗因】ライバル陣営にとっても“負けて納得”のレースだったに違いない。ブエナビスタにこれだけのレースをされれば、素直に現時点での能力の違いを認めざるを得ない。最後方から2頭目の位置から、直線は大外を回しての差し切り勝ち。当然、並みの馬にはできない芸当。あえて勝因を挙げれば、その能力を信じ切って騎乗した安藤勝のハートだろう。単勝1・2倍という驚異的な支持。それもG1。そのプレッシャーを受けながら大胆な騎乗ができるところが名手たるところ。距離が延びて、さらに楽なレース運びができることは明らかで、オークスでの2冠確率は一気に跳ね上がったといえる。

 ブエナより先に仕掛けて先頭に立った2着レッドディザイアは完全な勝ちパターンだった。ゴール後の四位の苦笑いが印象的だったが、相手が悪かったとしか言いようがない。ただ、キャリアわずか3戦。成長が急カーブを描けばオークスでこの半馬身差を逆転する可能性はある。(矢内 浩美)

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2009年4月13日のニュース