魚谷智之が圧勝/トーキョー・ベイ・C

[ 2009年4月13日 06:00 ]

 平和島競艇のG1「開設55周年記念 トーキョー・ベイ・カップ」は12日、最終12Rで優勝戦が争われた。レースは気迫のイン逃げを果たした魚谷智之が圧勝。昨年1月の尼崎周年以来、通算12回目の特別V(SG3、G19)を飾った。

 地元の浜野谷が意表を突く前付けで素早く艇を向けた瞬間、スタンドがどよめく。だが、魚谷は慌てなかった。「楽に勝たせてもらえないだろうとは思っていた。浜野谷さんの気合が入った進入は凄いと思った」と敬意を表しながらも敢然とインを主張。100メートル付近の深い起こしになっても「ネガティブな考え方を全部消してくれる足。むしろアドレナリンが出て気合が入った」とコンマ08のトップスタートを決めて1Mを制圧してしまった。
 平和島では初めて味わう優勝の感想を「関西の僕にも温かい声援を送ってくれてうれしい」と誇らしげに表現。さらに「来年(3月に当地で開催)の総理杯切符が欲しかった」と強気な男らしくないコメントも飛び出した。しかし、この結果で満足するような魚谷ではない。07年MVP男のボルテージを再び高めるのに十分な快勝劇だった。

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2009年4月13日のニュース