ブライト思い出の地で復活/マリーンS

[ 2008年7月21日 06:00 ]

9カ月ぶりの白星をあげたトーセンブライト(左)

 函館メーン(9R)のマリーンSは5番人気のベテラン、トーセンブライトが底力を発揮して2度目のVとなった。

 7歳トーセンブライトが思い出の函館で健在をアピールした。ただ1頭、58キロの別定重量も何のその。3コーナー手前から早めに動き、最後は断然人気フェラーリピサの追撃を首差でしのいだ。白星は昨年10月のペルセウスS以来。このマリーンSは06年に続き2度目の制覇と、コース相性の良さを見せつけた。
 初騎乗の藤岡佑は「(2コーナー過ぎで)外に出したら馬が行く気になってしまって…。馬の力で勝たせてもらった。フェラーリピサを待っても仕方ないので自分で動いて行ったが、それで押し切るのだから強い。馬がまだまだ若い」と最敬礼だ。
 管理する加藤征師は「びっくりした。正直峠は越したと思っていたけど…。内枠希望の馬だから、11番もどうかと思っていた」と驚きの表情。続けて「でも、58キロを背負って自分で動いて勝ったのだから評価できる」と通算8勝目を飾った愛馬を称えた。
 交流重賞は3歳時にサラブレッドチャレンジC(金沢)を勝っているが、JRA重賞は07年マーチSの2着が最高。加藤征師は「今後はエルムS(9月13日、札幌)あたりかな。間隔を空けて一本に絞った方がいい気がするので」と悲願のJRA重賞制覇を視界に入れていた。

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2008年7月21日のニュース