岡本確信 グッドがベスト!!/安田記念

[ 2008年6月7日 06:00 ]

スポニチ

 香港NO・1の看板に偽りなし!春の東京競馬5週連続G1開催を締めくくる「第58回安田記念」(8日)の枠順が決まった6日、グッドババが東京競馬場で追い切られ抜群の走りを披露した。昨年の同レース(7着)とは段違いの仕上がり。香港馬3頭に密着した岡本草太記者も自信の◎で勝負を懸ける。

 5月28日の来日後は速い時計を出さず“静”の調整を続けてきたグッドババ。大丈夫か――。そんな記者の思いを、この日の追い切りが一掃した。芝コースで残り3Fから加速し、3F38秒8~1F11秒8。直線で強めに追われると四肢にパワーがみなぎり、鋭く伸びた。
 芝で実質3Fの追い切りは7着に敗れた昨年と同じだが、昨年は同じやや重で3F40秒2~1F12秒5(馬なり)だった。昨年よりしっかり追って時計も速く、末の切れも上々。シュッツ調教師は「直線の坂も気にせず、いい走りだった。ベストの力を出せない理由は何もない」と胸を張った。もともと本命候補と考えていた馬。体調という唯一の不安が解消された時点で◎は決まった。
 追い切り前後の気配も良好だった。待避所では師が「好調の証」という尻っぱねを2度披露。追い切り後に外ラチ沿いをゆっくり歩いた際も首を使って推進力のある動きを見せた。この日の馬体重は493キロ。昨年(486キロ)よりプラス体重での出走となりそうだが、師が「昨年と比べて馬体がしっかりしてきた」と言うように、1年間の成長が数字に表れている。
 来日後の調整も昨年より順調だった。その理由の1つが香港で用いている飼料を使用できたこと。昨年は飼料の手配に手間取り来日から4日間はなじみのない飼料を使った。記者も大リーグやサッカー担当時代の海外出張で何度も経験したが、慣れない食事が3日も続くと力が出なくなり、日本料理か中華料理の店を探したものだ。今年は来日当日からいつもの飼料。ささいなことに思えるかもしれないが、この差は大きい。
 外から楽々とアルマダを差し切った前走・チャンピオンズマイルは着差(1馬身)以上の強さ。当時下した香港勢2頭に逆転を許すとは考えにくい。日本馬との比較は難しいが、15頭のうち7頭とは昨年の安田記念で対戦。その後の戦歴を比べれば勢いはグッドババが断然と判断できる。現在の実力を出し切れば、昨年の0秒5差をひっくり返した上でなお“おつり”がきておかしくない。
 運も味方につけた。他の香港勢2頭が希望に反して外枠に入ったのに対し、グッドババは4枠7番。師は「いいと思う」と満足げだった。馬名の意味は「良馬場」ではなく「いいパパ」。8日は1週間早い「父の日」となる。
 ☆岡本の3連単の狙い目 ◎グッドババは香港勢の中では最も人気になることが確実。1着固定で目数を絞る。○は昨年からの上昇度でグッドババに次ぐスーパーホーネット。以下、内でロスなく運べそうな▲エイシンドーバー、前走で地力を示した☆ウオッカまでが2着候補。香港勢の残り2頭はともに外枠に入ったこともあり、△にとどめる。アルマダは7歳の割にキャリアが浅く上がり目は見込めるが、6日の追い切り後で前走から6キロ増の512キロ。少し太めに映るのが気になる。一昨年の覇者ブリッシュラックは近走を見る限りグッドババ、アルマダには及ばない。馬券は1着欄(7)、2着欄(3)(5)(11)、3着欄(3)(5)(11)(14)(15)(16)(17)の計18点。

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2008年6月7日のニュース