万哲発見!ちっちゃな馬とオークスの伝説

[ 2008年5月25日 06:00 ]

万哲 新星レッドアゲートに◎

 「第69回オークス」は25日、東京競馬場でゲートイン。万券の哲こと小田哲也記者はフローラS快勝の新星レッドアゲートに敢然と◎。桜花賞組を蹴散らして樫の女王の座に就く資格は十分と評価する。

 レッドアゲートの前走・フローラSは対抗(○)止まり。2着カレイジャスミンが◎で、馬単は“裏目”で辛うじて的中。勝ち時計を見て、ジャスミンの敗戦もやむなしと観念した。2分00秒5はフローラS史上2位(4歳牝馬特別時代を含む)の好時計。同レースに出走したオークス馬マックスビューティ、レディパステルより上。G1級の数字を示した以上、傑出馬不在の桜花賞組打破は難題ではない。

 (1)価値が高い前2走
 フラワーC(2着)は追い込み至難の中山内回り1800メートルで、最終4コーナー11番手からごぼう抜き。フローラSは前半1000メートル61秒6のスローで逃げたジャスミンの勝ちパターン。残り200メートルでエンジンに再点火し、一瞬で抜き去ったのは強じんなスタミナの証。昨年2分00秒8でフローラSを勝ったベッラレイアはオークスで鼻差2着。同馬より0秒3も速いレッドは女王の資格ありだ。

 (2)小さな馬が勝つ樫伝説
 前走時428キロ。「こんな小さな馬が2400メートルを乗り切れるの」と不安視する方も多いだろう。心配は無用。過去10年の優勝馬の平均体重は442・8キロ。レッドの今回の推定体重420~430キロではエリモエクセル(422キロ)、ウメノファイバー(428キロ)、シルクプリマドンナ(424キロ)、ダイワエルシエーロ(430キロ)と4頭がV。田村調教師いわく「カイバはバリバリ食べるのにマッチョな体形にならない」。人間同様、無駄なぜい肉がつかない生粋の長距離ランナーなのだ。

 (3)血統も◎
 スタミナは天皇賞・春などG13勝の父マンハッタンカフェ譲り。現3歳が2世代目の父の代表産駒といえば、目黒記念2着ココナッツパンチ、皐月賞5着メイショウレガーロ、泥を蹴散らして10日の京都新聞杯を制したメイショウクオリア。総じて2000メートル以上に強く、道悪のスタミナ勝負はなお良し。田村師が「入厩時からオークス向きと思っていた」と意識していたのも納得。
 今年の桜花賞上位組は軽い切れを武器とするマイラー型が多数。雨予報→純粋なスタミナ比べとなれば、長距離型の出番。前走後、名手・内田は「前で運べたのが収穫」と語った。今回も自然体の先行策でG1の扉は必ず開ける。(小田 哲也)

 ▼万哲3連単の狙い 雨予報で切れやスピードで勝負する馬は厳しい。相手候補もスタミナ重視。○アロマキャンドルは祖母ブラウンアイボリーが東京2400メートルで3勝、曾祖母シャダイアイバーはオークス馬とスタミナ豊富。道悪巧者を多数輩出している父フレンチデピュティとの組み合わせで、不気味さが増してきた。ダービー馬タヤスツヨシを父に持つ▲カレイジャスミンは、やや重で昨秋の赤松賞快勝。逃げれば、フローラSのワンツー再現も。桜花賞組ではリトルアマポーラの持久力。△から1頭、スペルバインドを2着欄に。半兄シックスセンスがダービー3着で舞台は合う。フォーメーションで1着欄(4)、2着欄(3)(13)(14)(18)、3着欄(3)(10)(12)(13)(14)(15)(18)の24点で勝負。

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2008年5月25日のニュース