万哲 ウオッカで迷いなし!!/ヴィクトリアM

[ 2008年5月18日 06:00 ]

万哲は必勝を期すウオッカを指名した

 スポニチの穴男・万哲も今回は歴史的ダービー馬の底力を信頼!!18日、東京競馬場でゲートインする春の女王決定戦「第3回ヴィクトリアマイル」。小田哲也記者は“絶対に負けられない”ウオッカを指名した。

海外遠征後の帰国初戦。確かに、◎ウオッカには万が一負けた時の“逃げ道”があり、遠征で減った馬体を戻しながらの調整というのも引っ掛かる。並の馬なら「危険な人気馬」かもしれない。
 しかし、仮にもダービー馬だ。牝馬同士なら絶対に負けてはいけない立場。最終追い後、角居師は「帰国後、放牧先でも緩めず乗ってもらっていたから全く心配ない」と、いみじくも語った。現役最強牝馬ダイワスカーレットは不在。ならば、一枚上の底力を信頼だ。
 (1)攻めの調教過程 遠征帰りの懸念とは裏腹。調教では決して守りに入っていない点に注目したい。14日の最終追いは意欲的に仕掛け、併走馬を一蹴。坂路では連日15~15(1F15秒台)の強めのキャンターをこなしてきた。出発前日の16日も坂路で4F61秒1~1F14秒5。馬体減を恐れれば、これだけの調教は積めない。出来は九分以上と見ていい。
 (2)ベストのマイル 芝1600メートルは5戦4勝、2着1回で連対率100%。通算1勝3敗と苦手にしているダイワスカーレットを唯一破ったのも、マイルのチューリップ賞だった。牝馬として64年ぶりのダービー制覇の偉業は、四位騎手が何とか制御した好騎乗の賜(たまもの)。父タニノギムレットは直線の不利がなければ、NHKマイルC(02年3着)を勝っていた切れ者。母系は父以上にスピード色が濃い。折り合いに気遣う必要がないマイルはベストだ。
 (3)馬体減は許容範囲!? 気になる馬体重は15日の時点で480キロ。17日の東京到着後、中田助手は「追い切った後もカイバをよく食べている。輸送で減るタイプではないので480キロ台で出せそう」と話した。過去の成績(馬体重未発表のドバイを除く)を見ると、最低482キロ時の阪神JF、ダービーでGI制覇。逆に2月京都記念(6着)の494キロは冬場で太め!?シェイプアップした方が切れるキャラかもしれない。470キロ前半まで落ち込むと危険だが、480キロを少し割るぐらいはOK。
 ダービーはもちろん、ジャパンC(4着)でも奮闘したベストの東京コース。何より、折り合いの心配がないマイルなら馬任せ。前走・ドバイデューティフリー同様、4、5番手の先行策まである。あとはダービー馬の威厳を信じるのみ。3F33秒台の剛脚が火を噴けば、結果は必ずついてくる。馬単(9)=(4)(3)、(9)―(18)(2)(8)(13)(小田 哲也)
 【万哲3連単の狙い】マイルなら自然体=極端に後方に下げる必要がないウオッカが早めに抜け出せば、先行型はつらい。相手は持ち時計の裏付けがある末脚がしっかりした馬。ジョリーダンスは昨春、安田記念(3着)でマークした1分32秒7が光る。昨春のオークス馬ローブデコルテは他馬と同じ55キロと、負担重量が軽くなったのが魅力。東京向きの軽い切れがある。配当的な魅力なら、昨年の秋華賞(2着)でウオッカに先着したレインダンス、タメた時の爆発力を秘めるパーフェクトジョイ。人気がない分、武幸と池添の思い切った騎乗が波乱を呼ぶか。(9)の1着固定で(2)(3)(4)(8)(13)(18)へ30点。

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2008年5月18日のニュース