帰りません!!ホーネット美浦滞在して安田へ

[ 2008年5月18日 06:00 ]

追いすがるキストゥヘヴンを振り切って優勝したスーパーホーネット

京王杯SC優勝馬にとって鬼門の1ハロン (競馬)

 マイル王を目指す古馬が集結した「第53回京王杯スプリングC」は17日、東京競馬場で行われ、中団追走の2番人気スーパーホーネットが豪快に突き抜けて、昨秋スワンSに続き、重賞2勝目。安田記念(6月8日、東京)の最有力候補に躍り出た。
 昨秋マイルCS2着の実力馬スーパーホーネットの圧勝劇には、鞍上の藤岡佑も驚いていた。残り1F、ラチ沿いで粘るインセンティブガイを一瞬でのみ込むと、2着争いを尻目に独走。1番人気スズカフェニックスとは0秒3差の完ぺきな差がついていた。上がり3Fは33秒0!!藤岡佑は「切れましたね。届くとかいう次元じゃなかった。これで自信を持って安田記念に行けます」と破顔一笑だ。
 これまで東京や中山の関東圏では長距離輸送による馬体減がネックだった。この日は6キロ減の462キロ。矢作師は「460キロを切ったら危なかったが…。馬体重を維持できたのが最大の勝因でしょう。それでも栗東を出発した時が476キロだから14キロ減った計算。あす(18日)のレース後、美浦に向かいます」と栗東には帰らず、帯同馬3頭を引き連れて、異例の美浦入厩で悲願G1獲りを狙うプランを明かした。輸送に不安を抱える愛馬への親心だ。
 それにしても、5歳春を迎えて自慢の末脚は迫力を増す一方。同師は「本当に強かった。これなら堂々と安田記念に行ける。相手は香港馬かな。グッドババ(5月のチャンピオンズマイル優勝)が出てきたら相当手ごわいけど…」と早くもライバルの名を挙げながらも、悲願成就の手応えを実感していた。

 ▼スーパーホーネット 父ロドリゴデトリアーノ 母ユウサンポリッシュ(母の父エルセニョール)牡5歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・森本悳男氏 生産者・北海道浦河町ガーベラパークスタッド 戦績21戦8勝 総獲得賞金3億2622万円。これで1400メートル戦は4戦3勝。

続きを表示

2008年5月18日のニュース