「ばけばけ」錦織ロス広がる「焚きつけたんだ」命を賭したリテラリーアシスタント「最高のバディ」ネット涙

[ 2026年3月13日 08:15 ]

連続テレビ小説「ばけばけ」第115話。錦織友一(吉沢亮・奥)は「あの美しい朝靄を見ても、何も感じられなかった人に、何が書けるんですか!」――(C)NHK
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 女優の髙石あかり(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は13日、第115話が放送され、俳優の吉沢亮(32)が好演し、存在感を示してきた“第3の主人公”錦織友一の最期が描かれた。親友レフカダ・ヘブンの作家魂を焚きつける「リテラリーアシスタント(創作活動の手助け役)」としての最後の仕事に、涙の視聴者が続出。インターネット上には“錦織ロス”が広がった。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のある、ふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 第115話は、朝靄の松江大橋。「雨清水八雲」となったレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)は以前のように、音を聞いても風景を見ても、何も感じられず、自身の変化に動揺。そこへ錦織友一(吉沢亮)が現れ、ヘブンの“現実”を淡々と突きつける…という展開。

 2人の様子を松野トキ(髙石あかり)が見守る。

 錦織「本当にそう思ってます?本当は分かってるんじゃないですか。私が怒ってなどいないこと。私が知事に掛け合わないのは、あなたの才能を、作家としての人生を終わらせたくないからだということを。勝手ながら、熊本に行ってからの著作、すべて拝読しています。そして、そのどれも失礼ながら『日本滞在記』のような輝きがない。聞けば、おトキさんに手伝ってもらって、どうにか書いているというじゃないですか。正直に言いましょう。今のあなたには、もうこの国で何も感じることができない。何も書くこともできない。幻想を見ていた。日本という国に夢を見ていた。だが、もうその夢から覚めてしまった」

 トキ「そげな言い方…」

 錦織「君も分かっていたんだろ?フィリピンに行く話があったと丈(杉田雷麟)から聞きました。『フィリピン滞在記』、きっと『日本滞在記』と同じ、いや、それ以上のものが書けたんじゃないでしょうか。あなた自身も、書いてみたかったんじゃないですか。日本人になるということは、そういったことがすべて叶わなくなる。つまり、日本でも書けない、海外でも書けない。You understand,don't you?As a writer,you're as good as dead.―no,you have died.(作家としてのあなたは死んだも同然。いや、死んだのです)」「おトキさん、無理を承知で、イギリス人にはなれないだろうか」

 ヘブン「ダイジョウブ。ダイジョウブ、ニホンデモ、カケル」

 錦織「無理ですよ!」

 ヘブン「カナラズカケル!」

 錦織「あなたはもう…」

 ヘブン「馬鹿にするな。書ける。必ず書ける」

 錦織「What can you write?(何が書けるんですか!)What can a man,unmoved by the beauty of the morning mist,possibly write about?(あの美しい朝靄を見ても、何も感じられなかった人に、何が書けるんですか!)」

 ヘブン「見てろ。ワタシ、ウシミズ、ヤクモ!ワタシ、ニホンジン!カケル!」

 ヘブンは花田旅館に駆け込み「もう書けないだと?今に見てろ」。机に向かった。

 蛇(渡辺江里子)「それから、熊本に戻ったヘブンさんはなおも一心不乱に書き続けました」

 ヘブンは原稿の束を手に、トキに脱稿を報告。トキの手には錦織からの封書。江藤安宗(佐野史郎)がヘブンの日本国籍取得を許可。トキ・勘太とともに雨清水家の戸籍に入り、法的な結婚も認められた。

 花田旅館。ヘブンとの言い合いの後、錦織が2階に上がってくる。

 錦織「これで書けるといいが」「焚きつけたんだ。リテラリーアシスタント(創作活動の手助け役)としての最後の仕事だ。あの人は、本当に世話が焼ける。思い出すな。初登校のあの日(第25話・昨年10月31日)、ここで君と天の岩戸を開けたな」

 トキ「(錦織が咳込み)大丈夫ですか?お水か何か持ってきます」

 錦織「シャラップ。執筆中だ。静かにしないと怒られるぞ(後ろに組んだ左手には喀血のあと)」

 錦織の屋根裏部屋。ヘブンの新著「東の国から」が届く。本を開き、扉に書かれた英文が目に入ると、錦織は微笑んだ。

 蛇「数カ月後、錦織さんはこの世を去りました」

 誰もいない錦織の屋根裏部屋。机に置かれた「東の国から」のページがめくれる。

 ヘブン「TO NISHIKOHRI YUICHI IN DEAR REMEMBRANCE OF IZUMO DAYS」

 錦織「出雲時代のなつかしい思い出に 錦織友一へ」

 雪が舞う。ヘブンは一人、書き続ける。

 トレーナーの指導の下、吉沢は約1カ月間で約13キロの減量を敢行し、錦織の生き様を体現。SNS上には「錦織ロス(涙)」「泣けた。格調高い回」「永遠に一の友、友一」「吉沢亮の迫真の演技に号泣」「今日は何もつぶやけん。錦織さんがいなければ雨清水八雲はいなかった。ただそれだけ」「錦織さん…ありがとう、さようなら。錦織友一、最高のバディでした。感動と寂しさで涙が止まらない」「『ばけばけ』史上一番泣いた。命を懸けた大仕事をやり遂げましたね」などの声が相次ぐ。視聴者の滂沱(ぼうだ)の涙を誘った。

 16日から第24週「カイダン、カク、シマス。」に入る。

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