衝動の原点は“音なきクッション”──Sadie景を支える「ポジティブ」という名の絶対的信念

[ 2026年3月13日 20:30 ]

【画像・写真】5色が溶け合った、その先へ──景が見つめる「Voyage」と“1本の虹”になったSadie
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 5人組ロックバンド「Sadie」のドラム・景がスポニチアネックスの単独インタビューに応じ、自身の音楽のルーツについて語った。テレビ越しに受けた衝撃と、クッションを叩き続けた少年時代。生みの苦しみと、自らの人生を支え続ける揺るぎない信念に迫った。(ヴィジュアル系特集取材班)

【Sadie特集】 独占ソロインタビュー

 中学時代のある日。テレビの画面に釘付けになった。圧倒的な存在感でステージを支配するX JAPANのYOSHIKI。その狂気的で美しいドラムプレイに、激しい衝撃を受けた。

 「Xを見たのが始まり。最初にYOSHIKIさんのドラムスティックを買いました」

 だが、中学生がいきなり豪華なドラムセットを買えるはずもない。防音設備の整ったスタジオに行くお金もない。そこで選んだのは、意外な練習方法だった。

 「最初は地べたに座って、クッションを置いて、スティックだけでパカパカ遊んでました」

 床を直接ドンドンと叩けば「お母さんに怒られる」と考え、柔らかいクッションを足の上に置いた。叩いてみると、意外とスネアドラムに似た音がする。それが嬉しくて、夢中でスティックを振り下ろした。

 「ドラムでご飯を食べていくことは、そこまで深く考えてなかったですね。単純に、XやLUNA SEAみたいになりたいなっていう夢を追いかける一心だけでした」

 LUNA SEAのライブビデオも、テープがすり切れるほど繰り返し見た。ドラムス・真矢さんの演奏を目に焼き付け、その技術を貪欲に学んだ。 その偉大な先人が今年2月17日、急逝した。突然の悲報に触れ、かつて直接言葉を交わした日の記憶が蘇る。

 「数回だけお会いしたことがあるんですけれども、心も優しくて、場の空気を和らげてくれるような本当にすごい優しい方でした。ドラムはもちろん、こういう大人に自分もなりたいと尊敬できる方でした」

 激しく重いビートを叩きながらも、景自身がどこか温かく柔らかな空気をまとっている理由は、こうした先人の人間性に直接触れ、ドラマーとしてその背中をまっすぐに追ってきたからなのだろう。

 2005年にSadieが結成されてからほどなくした頃、当時別のバンドに所属していた景に転機が訪れる。Sadieのボーカル・真緒とベース・亜季がライブを見に来ていたのだ。

 「その日は、僕のバンドの解散ライブだったんです。Sadieは結成時のドラマーが抜けることになって探していたらしくて。2人が見に来てくれていて、終わった後に『少しスタジオに入らないか』と誘われました」

 終わりの日に舞い込んだ、新たな始まりの誘い。スタジオに入り、初めてメンバーと音を合わせた瞬間を、はっきりと覚えている。

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