「ばけばけ」なぜ山橋薬舗で西洋料理?小泉八雲旧居“再現”トキ&ヘブン“建前”対の作劇 CP語る裏側

[ 2026年1月16日 08:15 ]

連続テレビ小説「ばけばけ」第75話。レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)は「山橋薬舗」の奥で…(C)NHK
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 女優の髙石あかり(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は16日、第75回が放送され、主人公・松野トキと英語教師レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が夫婦の絆を深め、トキが西洋料理を初めて味わう様子が描かれた。制作統括の橋爪國臣チーフ・プロデューサー(CP)に舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のある、ふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 松野家は今週(第15週)、天国町の長屋を脱出し、広々としたヘブンの武家屋敷に引っ越した。

 大阪放送局(BK)内のスタジオにセットを建てるにあたり、美術チームが松江市に残る国指定史跡「小泉八雲旧居」に赴いて採寸、公開されていない部分も見学。八雲のひ孫で民俗学者の小泉凡(ぼん)氏に図面を借りるなど「可能な限り忠実な再現」に挑んだ。スタジオを訪れた凡氏は“瓜二つ”と感動、出来栄えに太鼓判を押したという。

 庭の植生にもこだわり、橋爪CPは「八雲旧居で目立つ大きなサルスベリとよく似た木を、造園部のスタッフが半年ほどかけて探してきてくれました。穴が空いている場所も、そっくりなんです。エレベーターで運べるギリギリの大きさで、おそらく大阪放送局の中に入れた木の中で最大のものだと思います(笑)」と振り返る。

 トキの着物も、長屋時代のくたびれた着物から、仕立ての良い着物に変化した。

 「ずっと同じものを着ていましたから、髙石さんも着物が新しくなるのを凄く喜んでいて。長屋の埃っぽさを表現するのに、衣装に毎回コーンスターチをかけてきたんですが、それから解放されることにも“ようやくきれいになれる”と感激していました」

 さらに、この日は「山橋薬舗」の店主・山橋才路(柄本時生)が実は料理人と判明。西洋料理も振る舞える。

 「山橋薬舗」の参考とした薬局は江戸時代の安永元年(1772年)開業と伝わり、今も松江大橋のたもとにある。「その向かいに『魚才』という料理屋さんがありまして、1階は和食。2階の洋食屋さんに八雲がこっそりステーキを食べに行ったという逸話があります。『魚才』のご主人(鎌田才路さん)と薬局のご主人は仲が良かったようで、鎌田さんが書いたと思われるレシピが薬局に残っていたり。こういう部分を参考にさせていただいて、山橋のキャラクターや料理人の裏設定を考えました」と明かした。

 松江パートで西洋料理が登場したのは、江藤リヨ(北香那)がヘブンを家に招いた第42回(昨年11月25日)以来。料理指導を務めるのはBK制作の朝ドラでおなじみの広里貴子氏。13年度後期「ごちそうさん」以来13作連続の担当となる。

 「広里さんが当時の松江であり得そうな西洋料理を探ってくださり、山橋がどういうふうに西洋料理を学んだのか、想像も交えながら、今回も素晴らしい料理で物語を彩っていただきました」

 今週(第15週)はヘブンが建前や嘘を使うストーリー展開。トキが松野家・雨清水家の“事情”を秘密にしていた前週(第14週)と“対の構造”になった。

 「やはり人間というものは、すべてをオープンにしても生きていけないし、すべてを隠しても生きていけないと思うんです。そこにどういう塩梅で折り合いをつけていくのかが人生。トキとヘブンが互いを思いやり、夫婦になっていく姿を第14週と第15週セットで感じていただけたらいいなと、台本を作りました」

 19日から第16週「カワ、ノ、ムコウ。」に入る。

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