【毎日映画コンクール】吉沢亮「役として生きる」 邦画実写興収1位!歴史に名を残した「国宝」

[ 2026年1月16日 06:00 ]

主演俳優賞 「国宝」

主演俳優賞を受賞した吉沢亮(撮影・西尾 大助)
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 邦画実写歴代1位となる興行収入を記録し、映画史に名を刻む主演作となった。吉沢は「見てくださった方が大事にしてくれる映画になればと参加した。たくさんの方に見ていただいてうれしい」とかみ締めた。

 任(人ベンに峡の旧字体のツクリ)の一門に生まれながら、歌舞伎の名家に引き取られ芸道を極める主人公・喜久雄の50年を描く一代記。撮影に入る1年半前から歌舞伎の稽古に臨んだ。ただ「1年半あっても(歌舞伎役者に)到底追い付かないと思いながらやっていました。常に切羽詰まっていて、手応えは最後までほぼなかったです」と暗中模索の日々だった。

 支えたのが李監督作品への思いだ。「監督の作品が元々好きだったので作品に出られること、そしてできないけどやるしかないというある種の意地が支えになりました」

 15歳でデビュー。人生の約半分のキャリアを重ねてきたが、李監督の下で新たな経験を得た。「今までは自分を俯瞰(ふかん)しながらお芝居をすることを大事にしてきた。それを一切させてくれない。こんなにお芝居のことだけを考えて現場にいたのは初めて。主演として誰よりも役として生きるのが正解の現場でした」と役者冥利(みょうり)に尽きる日々を過ごした。

 喜久雄は、周囲の人は顧みず歌舞伎に没頭する。その生き方は「最低だと思います。悪魔に魂を売ってまで芸の道を突き進もうという感情は分からない」と苦笑いする。それでも「彼の行動や心の根本には、歌舞伎が好きという愛情しかない。僕も芝居が好きで一番楽しいし、生きている実感が湧く」と芝居を愛する心は同じだ。

 俳優としての将来像は「ない」と言う。「目の前のお仕事をただ一生懸命やってきただけなので。全く想像つかないですけど、お芝居をしながらご飯を食べられていれば良い」。全ての作品に誠実に向き合い、芸の道を探求していく。(糸賀 日向子)

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