「豊臣兄弟」池松壮亮19年ぶり大河“まさかの大役”歴代秀吉映像は勝新版のみ「畏れおののいてしまい…」

[ 2026年1月4日 10:00 ]

「豊臣兄弟!」豊臣秀吉役・池松壮亮インタビュー(上)

「豊臣兄弟!」で19年ぶりに大河ドラマ出演、三英傑の一人・豊臣秀吉役に挑む池松壮亮(C)NHK
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 俳優の仲野太賀(32)が主演を務める今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は4日、15分拡大でスタート。豊臣秀吉の弟にして“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、兄弟の奇跡の下克上を描く。戦国大河は2023年「どうする家康」以来3年ぶり。豊臣家を題材にした大河は1996年「秀吉」以来30年ぶりとなる。秀吉役は俳優の池松壮亮(35)で、実に19年ぶりの大河出演。大役に挑む心境や撮影の舞台裏を池松に聞いた。

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。戦国乱世を舞台に、豊臣兄弟の絆とサクセスストーリーを紡ぐ。

 子役から活動し、スクリーンを中心に約四半世紀のキャリアを誇る池松も「想像もしていなかったです。声が小さいとよく言われる自分が、戦国三大音声と言われる豊臣秀吉を演じることになるとは(笑)。喉のケアをしつつ、日々声を張って演じています(笑)」という“まさかのオファー”だった。

 大河ドラマはもちろん、数々の作品で描かれてきただけに「秀吉はキャラクターとして確立しすぎているところがあると思います。なので、秀吉をいま一度“一人の人間に戻す”といいますか、なぜ彼が愛嬌や狂気といった独自のパーソナリティーを持ち、天下人まで登り詰めたのかを日々考えながら演じています」と全体プラン。「八津さんの脚本と、もう一つ、自分なりに手掛かりを探して様々な資料に触れる中で、チーフ・プロデューサーの松川(博敬)さんから司馬遼太郎さんの歴史小説『新史太閤記』を紹介していただいて。その秀吉が自分の心に凄くフィットしたんです。常に持ち歩いて何度もページをめくっています」と明かした。

 歴代秀吉の映像をチェックしたのは、87年の大河「独眼竜政宗」の勝新太郎のみ。それ以外は敢えて避けた。

 「まず、あまりに量が多いのと、勝新さんの秀吉を拝見して“これはもう、見るのをやめよう”と。その秀吉の表現があまりに素晴らしすぎて、同じ俳優として畏れおののいてしまいました。勝新さんご本人が戦国時代を生きているようで、それでいて秀吉に見えてきてしまうという恐ろしい表現をされていました。その後は映像を見ないようにしてしまいましたが、映像だけでなく、これまでたくさん語られてきた秀吉の物語のバトンを、自分なりに受け取り、未来に託す一手となれたらなと思っています」

 源頼朝の少年期を演じた05年「義経」、武田信玄の少年期と武田勝頼を演じた07年「風林火山」以来、実に19年ぶり3回目の大河出演だが「ほとんど初めてのような感覚です。大河ドラマが特別なものということを、日々実感しています。大河出演が決まると、両親や祖父母が喜んでくれるとよく聞きますが、本当にその通りで(笑)。これまで見たことがないぐらい喜んでくれました」と初々しい。

 「これまで映画の場を中心に自分がやりたいことを突き詰めてきました。今回は同時代に生きる人たちに、より親密に、面白いドラマを手渡しする気持ちで取り組みたいと強く思っています。それは、多くの人を幸せにしたいと願った、秀長や秀吉という人の人生からのメッセージなのかもしれません」

 大河王道の冒険活劇からほとばしる活力をもらいたい。

 =インタビュー(下)に続く=

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