海老名香葉子さん死去 「戦争の悲惨さ」語り継ぐ活動に精力的、私財で「時忘れじの塔」建立

[ 2025年12月29日 17:47 ]

2006年、平和の母子像「時忘れじの塔」建立1周年記念式に出席した海老名香葉子さん(中央)と林家いっ平(左、現三平)、林家正蔵
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 初代林家三平さんの妻で林家正蔵(63)の母・海老名香葉子(えびな・かよこ)さんが死去したことが29日、「ねぎし三平堂オフィシャルサイト」で発表された。92歳だった。東京都出身。葬儀は故人の遺言により29日に家族葬で執り行われた。「お別れの式」は来年1月9日に都内にある「東叡山 寛永寺 輪王殿第一会場」で行われる。

 香葉子さんは1945年3月10日未明の東京大空襲で両親ら家族6人を失った。戦火の悲惨さを語り継ぐために、2005年には私財を投じて東京・上野恩賜公園内に「時忘れじの塔」を建立した。そこから毎年「時忘れじの集い」を開催してきた。

 今年も車椅子姿で、漫画家のちばてつや氏(86)らと出席。高齢で話すのが難しくなったとしてメッセージは代読となったが「戦争の悲惨さ、愚かさを次の世代に伝えていくためにも、これからも頑張っていこうと思います」と力強い思いを発信した。

 戦争を語り継ぐ活動として絵本も執筆。1985年に自身の体験をつづった絵本「うしろの正面だあれ」を出版。91年には、「この世界の片隅に」の監督として知られる片渕須直氏が画面構成を担当する形で、アニメ映画化された。

 97年に出版されたエッセー「半分のさつまいも」は続編にあたり、2005年にこちらもアニメ映画化された。

 同サイトでは「喪主よりご挨拶」として長男の正蔵がコメントを発表。「母 香葉子 クリスマスイヴの晩 穏やかに旅立ちました 終戦からの激動の時を強く生きていきました 根っからの江戸っ子 情に厚く 涙もろく 真っすぐな気性 九十二歳の大往生でした 生前 ご厚意を賜り心より感謝いたします」とつづった。

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