宮本亜門氏 サド侯爵夫人演じる成宮寛貴に期待「恐ろしく純粋な人」

[ 2025年12月25日 18:38 ]

舞台「サド公爵夫人」をPRする宮本亜門氏
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 演出家・宮本亜門氏(67)は25日、大阪市内で舞台「サド侯爵夫人」(来年2月5~8日、森ノ宮ピロティホール、5公演)の取材会に登場した。

 「サド侯爵夫人」は作家で政治活動家だった三島由紀夫の戯曲。欧州でも数多く翻訳上演され、宮本氏も「最も名作で、いつか手がけたいという思いが強かった」という。18世紀のフランスが舞台で「サディズム」の語源になったサド侯爵の人物像を、貞淑な妻であるルネ夫人ら6人の女性が展開する会話劇。人間の心の奥底に潛む欲望や葛藤を美しくも残酷な言葉で浮かび上がらせる傑作だ。

 今回の出演者6人全員が男性。成宮寛貴、東出昌大、三浦涼介、大鶴佐助、首藤康之、加藤雅也ら個性派俳優陣が登場し、全員が女性を演じる。「三島さん自身がしゃべっているかのように」と派手なメイクはなし。全員カツラも着けず、首から上は普段のまま。「全員がモノトーン。飾ることは排除した」と今までにない宮本バージョンの「サド侯爵夫人」となる。

 サド侯爵夫人のルネ・ド・サドを成宮が演じる。00年にオーディションを経て宮本氏が演出した舞台「滅びかけた人類、その愛の本質とは…」で俳優デビュー。だが、その後はほとんど連絡を取ってなかったそうだ。成宮は16年に一度は芸能界を引退。「1年前に久しぶりにパーティーで会った。1回食事に行って、彼の口から真剣に舞台をやってみたい、舞台を初めてやったのは亜門さんだったんでって」。成宮は舞台出演が12年ぶりで、宮本氏とのタッグは25年ぶりとなる。

 宮本氏が成宮のルネ夫人役について“イノセント(純粋さ)”を強調する。「正直。恐ろしく純粋な人。最初あった時、この人はやっていけるんだろうかと思った」というのが第一印象。さらに「大変な苦労をして、悩んで。でも、イノセントが変わってないことに驚いた。傷ついたり、苦しんだりというのもあっただろうなと。過去を想像すると芝居に厚みが出る。悩まずに来た方は芝居がつまんないんですよ」と人生経験を積んだ成宮に大いに期待。「成宮君は弱音も吐かず、自分の頭を叩きながら無我夢中で(稽古を)やってる。これからいい役者になっていく。将来の展望があります」と評した。

 現在は稽古の真っ最中で、クリスマスイブの夜も遅くまで稽古してから宮本氏は来阪。朝から関西でテレビ出演などスケジュールをこなした。チケットの売れ行きは好調だそうで「怖い物見たさ?(役者の)皆さん、本気で来てるので、これまでのお芝居とは印象が違う。スリリングでエッジが効いていて」とアピールした。

 来年1月8日に東京・渋谷の「紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA」でスタート(同2月1日まで、29公演)。大阪・森ノ宮の後、愛知(同2月13、14日、穂の国とよはし芸術劇場)、福岡公演(同2月17、18日、福岡市民ホール)でも開催される。

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