妊娠=失冠の流れ 背景に将棋連盟の奇妙な「しきたり」があるのでは…

[ 2025年12月11日 05:29 ]

福間女流6冠 将棋連盟の“産休ルール”見直し求め会見

日本将棋連盟に要望書を提出し、会見する福間香奈女流6冠
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 8つのタイトル戦を1年間で滞りなく開催しなければならない連盟の立場は十分理解できるが、妊娠=失冠を強いられる今回の規定は、当事者にとってあまりに冷酷だ。福間女流6冠が口にした「絶望的」という単語の意味はひとしきり重い。

 そもそも、福間が複数の弁護士同席下で記者会見を開催する事態となったのはなぜか。背景には連盟内の奇妙な「しきたり」があるのではと感じる。

 連盟は「対局規則」、つまり将棋のルールこそ公式サイトに掲載しているが、「対局規定」については積極的に公開していない。連盟内や主催関係者だけが把握している状態で、今回問題となった規定も同様だ。連盟内部での折衝に行き詰まった福間からは、会見開催という強硬手段によって、当該規定の理不尽さを世に知らしめるという強固な意図を感じる。

 加えて、この規定で複数の失冠危機に立たされる可能性があるのは福間と西山朋佳女流2冠(30)にほぼ限られる。つまり孤独な闘いだ。専門家の助力を仰ぐのも当然だろう。

 解決への道はあるのだろうか。日程変更が難しいならば、出産休場中のタイトル保持を優先させ、予選の決勝進出2人で「暫定王者」を争う番勝負を実施するのが次善の策と考える。暫定王座は翌期の予選ではスーパーシードとするなど配慮すれば不公平感も薄まる。決して完璧な仕組みではないが、妊娠=失冠ルールより人間的だと思う。 (文化社会部・我満 晴朗)

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